6月14日、朝から一日天気が良く、歩くと暑いほどの日差しの中、午後に八幡平山頂探勝路を巡回してきました。鏡沼までは開眼したドラゴンアイを一目見ようと多くの方が訪れていました。探勝路はだいぶ雪解けが進み、雪がある区間は全体の1~2割にまでなってきました。雪解けした石畳歩道沿いや湿原では様々な花が咲き始め、歩く人の目を楽しませてくれます。

【高山植物開花状況】
| 八幡沼湿原 | 石畳歩道沿い | |
| 咲き始め | ワタスゲ、ショウジョウバカマ、チングルマ | ショウジョウバカマ、イワナシ、サンカヨウ、キヌガサソウ、シラネアオイ、ノウゴウイチゴ、コヨウラクツツジ、オオバキスミレ、サンカヨウ、ハクサンチドリ、ツマトリソウ、ミヤマキンポウゲ、オオカメノキ |
| 見 頃 | ショウジョウバカマ、ミズバショウ、ヒナザクラ | ショウジョウバカマ、ミヤマスミレ、ミツバオウレン、タケシマラン、エンレイソウ、ムラサキヤシオツツジ |
| 終 盤 | ミネザクラ、ベニバナイチゴ |

アスピーテライン沿いの見返峠にある登山口(頂上入口)から歩いて鏡沼(ドラゴンアイ)までの区間で雪が残っているのはこの写真の箇所だけになりました(鏡沼を背にした写真)。

真ん中がしみ出して終盤を迎えている鏡沼(ドラゴンアイ)の様子です。林側の雪が完全に解けて沼の水面が出ているため、今年はリング状にはなりませんでした。

雪解けしたばかりの石畳歩道沿い(特に鏡沼手前からめがね沼辺り)では、小さい花であれば、ミツバオウレンやショウジョウバカマ、オオバキスミレ、イワナシ、タケシマラン(写真)などが咲き始めています。


目に付きやすい大きめサイズの花としてはキヌガサソウ、シラネアオイが瑞々しく咲いています。

しとしと雨で花弁が透明になることで有名なサンカヨウも咲いていました。この日咲いていたのはこの株だけで写真撮るのに軽い順番待ちでした。まだ蕾のものもいくつかあったのでまだ楽しめると思います。

鏡沼の先、山頂や周回を考えている方はまだ探勝路上に雪があったり、ぬかるんでいたり、水溜りになっているので、長靴や防水の登山靴がオススメです。

山頂展望台周辺のオオシラビソに赤い雄花がびっしりと付いて目立っていました。雪の重さと冬の風雪の厳しい環境を耐え抜き、植物たちは次の冬までに子孫を残そうと急ピッチで日々変化しています。

ガマ沼が見え始めるところのミネザクラが咲いていました。岩手山、ガマ沼を入れての1枚。ササなどもイキイキしてきてしまったので、スッキリとした1枚にはならず。それでもこの時期にお花見ができるとは!

ウグイスが元気に鳴いていました。近くを通っているのに全然動じず、デジカメで頑張って撮ってみましたが、これが限界…。姿は見えませんでしたが、遠くからカッコウの声も。

陵雲荘手前の、この時期雪解け水が豊富な所に今年もヤマアカガエルの卵塊。昨年は1つしか見つけられませんでしたが、今年は4つも発見。よほどここが好条件なのか、いっぱい保険をかけているのか…。一部、オタマジャクシになっていました。干上がる前にカエルになるんだよ…と祈るばかりです。

陵雲荘からは木道が始まり、雪解けした八幡沼南側の湿原では、枯草色だった色合いに変化が。コバイケイソウやニッコウキスゲ、イワイチョウなどの鮮やかな緑色が少しずつですが、増えてきています。


よく見ると、ヒナザクラが一面に咲いていました。八幡沼南側の湿原のヒナザクラは今が見頃です。ぜひ立ち止まって見てみてください。木道から外れないようにだけ、お願いします。現在雪解け中の山頂~ガマ沼間にある湿原、八幡沼展望台~陵雲荘間でもヒナザクラは咲くのでまだまだ見られます。


源太森との分岐を見返峠方面の木道に進み、八幡沼を挟んで陵雲荘の対岸の湿原ではヒナザクラはもちろん、ミズバショウもまだ見られました。

湿原の花々を堪能した後、最後に長めの残雪区間を踏み抜きに気を付けながら上りきって少し下ると・・・


畚岳や見返峠などの展望が開けます。日当たりが良く雪解けの早いこの辺りの石畳の歩道沿いには、ハクサンチドリやツマトリソウが咲き始めていました。
長い残雪期も終盤となり、いよいよ到来した花の季節。花々が次々と咲き、彩り豊かになる八幡平にぜひお越しください。





