5月は早くも2週が過ぎ、折り返しとなります。あまり天候に恵まれなかった連休ですが、ここ数日は気温が上がり山は厚く緑に覆われてきました。大沼でも木道の雪はほぼ無くなり、暖かい陽気の中での散策ができるようになっています。そんな現在の大沼の様子をご紹介します。

【開花情報】

咲き始めショウジョウバカマ
ワタスゲ
オオカメノキ(ビジターセンター裏泥火山)
見頃ミズバショウ
エゾノリュウキンカ
キクザキイチリンソウ
タムシバ
ミネザクラ
コヨウラクツツジ(ビジターセンター裏泥火山)

 新しく顔を出し始めたのはショウジョウバカマ。花が猿に似た妖怪「猩々」の顔のように赤く、葉を袴に見立てて名づけられました。ですがここで見るショウジョウバカマは紫色が強く、由来とはやや異なりますがこれもまた綺麗です。北側の細い木道の先で今はまだ隠れるように咲いています。

 冬に日本にやって来るヒドリガモですが、普段の大沼では見られません。春には繁殖地のユーラシア大陸北部へと移動するので、長い旅の中で中継地として立ち寄ったのでしょう。こちらを気にしながらも顔をうずめて休んでいました。

 シロバナトウウチソウの葉に朝露が粒となって付いていました。湿った空気が水滴になることで落ちずに葉に付き、葉のギザギザした形に沿って綺麗に並んでいます。ビーズのように輝いて見えました。

 木道に雪が残る数少ない場所の一つです。キャンプ場側や沼の水が流れる沼尻のほうでは林や辺りの山が影となり雪が残っています。辺りが色鮮やかになっていく中で、少しばかり時が止まっているように感じられました。

 対岸からビジタセンターを眺めると、奥には秋田八幡平スキー場のゲレンデが見えます。5月5日で営業を終了してから10日、未だ雪はありますが半分ほどは地面が見えています。白銀の雪面から緑の山並みへとバトンタッチしているかのよう。

 ビジタセンターからすぐの木道沿いではミズバショウやキクザキイチリンソウが数を増やし始めています。ヨシなどが背を伸ばす前の見通しの良い今時期は遠くの方まで咲いている様子を眺めることができます。

 歩いている間、ウグイスの鳴き声やモズが飛び回る様子がしきりに確認できました。遠くの方では「カッコウ、カッコウ…」とカッコウの声も聞こえてきます。急に暖かくなり冬の要素と春の要素が入り混じる大沼。これから初夏を迎え夏本番となる前の、季節の変わり目に立ち会ってみませんか。

さいとう