環境省「山の日」イベント事業のウッドクラフト体験イベントとして、八幡平ビジターセンター初となる試み『チェンソー』を使ったイベントを開催しました。安全講習ののち、チェンソーアートに挑戦する体験です。

「チェンソーアート」とは一本の丸太からチェンソーを使って彫刻作品を作り上げる、その豪快さが魅力的なアートです。

当日は9月末と言えども強い日差しのもと、イベントがスタートしました。

案内人は、青い森カービングクラブの菅岡仁先生。実は現在施工中の大沼木道工事の現場監督であり、誰よりも木材のことを理解しており、チェンソーアート東北大会優勝経験をもつ達人です。

まずは安全講習から。午前の部参加された方は林業に明るい方が多かった為、さらに一歩進んでチェンソーのメンテナンスまで解説していました。

八幡平といえばクマ。と、いうことで皆さんクマを作ることになりました。

まずはラフカットから始めます。切断部は修正できないので、オーバーカットに気を付けつつも豪快な音を立てて切っていきます。

まだクマの面影はありませんね。完成をイメージしながら切っていきます。

チェンソーアートで使用するカービングチェーンソーは先が細くなっている特殊なものです。

何となくですが形が出来てきました。

当日は天気も良くチェンソーの轟音を聞きつけ見学に来てくださる方も多く見られました。

耳のラフまで出来上がりました。もうシルエットはまごうことなきクマですね。

さて、ここからが大変な作業なのですが、細部を作りこんでいきます。刃のあて方を変えたり撫でるようにして角を削り取っていきます。

目の窪み、口の凹凸、耳の立体感試など行錯誤しながら進めていきます。

菅岡仁先生の助けを借りながら皆さんついに高クオリティのクマの完成です。足元にはたくさんの削りカスが。その分達成感もあります。お疲れさまでした。

午後の部も同様にスタートです。

午後の部は初めてチェーンソーを扱うという方も参加されました。安全講習ののち、チェンソーアートに挑戦です。

普段することのないチェンソーアートという貴重な体験を通して木のぬくもりを感じ自然とふれあうことができたと思います。チェンソーアートはその豪快さから見ている人も楽しませてくれるのも魅力のひとつです。今回は初めての試みでしたが今後もビジターセンターではこのような普段体験できないようなイベントを追加していき、もっともっと多くの方々に木とふれあう機会を提供できたらと思っています。