連日の雨続きで不安こそありましたが、当日は快晴となり絶好の昆虫観察日和となりました。

キャンプ場をスタートし、まずは夕暮れ時の大沼を調査します。

昆虫のいそうなところは遠目でもすぐ分かってしまう工藤先生。子どもたちも負けじと食いつきます。

何かいたようです。

八幡平のブナ林でよく見かけるヤマナメクジでした。

ヤマナメクジとコケや地衣類の関係性を解説しています。

散策路入口付近で見事な夕焼けを見ることができました。
そしていざ大沼へ。

おぼろ月が見えてました。

陽が落ち、だいぶ暗くなってきました。

最近大沼で存在が確認されたドジョウ

灯火採集の会場へ移動。

すでにたくさんの蛾や小さな虫たちが集まっていました。

あの大きな白い蛾は…!?

ついに本日の大本命オオミズアオに出会うことができました。

透き通るような白に青みがかった鱗粉の幻想的な風貌はつい見入ってしまいます。
オオミズアオは今この時期しか会えず成虫は極めて短命であり特別感がありました。

ビジターセンターにひとまず戻り図鑑と照らし合わせながら名前を確認、採集した個体をよく見ながらスケッチをしていきます。

今回のイベントは天気にも恵まれ、冷涼なブナ林ということもあり蛾を観察するには絶好の機会でした。さらには大本命のオオミズアオも間近で見ることができ子供たちにとっても大きな意義のあるものになりました。

普段何気なく追い払ってしまう蛾や小さな虫も目をこらせば新しい扉が開いてくるはずです。そんな『気づき』を教えてくれるイベントでした。

こばやし