
西日本では梅雨が明け、気温は依然高いながら夏本番を迎えつつある時期。そんな小さな生きもの達も盛んに活動し始める7月19日、ライトトラップで虫たちを集めて観察する「八幡平昆虫調査隊」を開催しました。

とはいうものの東北は未だ梅雨真っただ中、今日の天気は曇り時々雨。朝から濃い霧や小雨が八幡平を覆っていました。天気の回復を祈りながら雨雲レーダーと直前までにらめっこします。

雨脚と風は弱まり、なんとか野外から屋根のある一階のトイレ脇にトラップを移して対応します。開催前、カルガモのヒナ救出劇もありましたがそれはまた別のお話。

任命書とバッジを手にしていざ調査隊を結成! ライトトラップで集まった昆虫を観察してスケッチし、調査票を作ります。


時刻は19時前。まだまだ外は明るくガをはじめとする夜行性の昆虫が来るには早いです。暗くなるのを待つとともに捕まえ方や飼育法など、昆虫採集の心得をスライドで学びます。子供たちは早くトラップを見に行きたくてソワソワ。

辺りも暗くなったところで待ちに待った調査開始! さてさて、昆虫たちは来ているでしょうか…?


小さいながらも虫たちが来ていました。時間が立つほど数と種類は増えていきます。これは調査のし甲斐がありますね。

この子はクビワウスグロホソバ。名前のとおり首に輪っかのあるガです。お腹は首輪と同じ色をして綺麗ですがつい撮り忘れていましたね。

灯りにはガ以外にもやってきます。幼虫の頃は川の中で過ごすクロヒゲカワゲラも飛んできました。

「これだ!」と思った虫を捕まえます。スケッチする1匹を選ぶのも迷ってしまいますね。

どんどん数が増えて夢中になりますが、足元にも注意! アスファルトに模様がそっくりだったり気づきにくい種類もいます。

色鮮やかなものや大きいものまで見て、捕まえて… 皆興味津々です。

工藤隊長も写真に収めるのに真剣。珍しいのがいないか目を光らせていました。

捕まえた昆虫を連れてきたらまずは名前を調べます。特徴は? 大きさは? どんなところにいるか? 外見や場所をヒントに図鑑をめくります。似ている種もいるので何度も見比べて答え合わせ。

「翅の後ろがギザギザ~」「頭が尖ってる!」 見れば見るほど特徴が挙がりますね。

種類が分かったらいよいよスケッチ開始。大きさも測ったらじっくり観察して鉛筆で形をなぞる様に描いていきます。

徐々に形になっています。色の見え方は人それぞれ、どんな色で塗ってもいいんです。


調査票も描き終わり、最後にお手製ガチャガチャを回してプレゼント。いいのが当たったかな?


イベントが終わってから再度見に行くとオオミズアオやクルマスズメもやってきていました。できることなら夜通し観察していたいものです。
2回開催する昆虫調査隊の1回目。天候によるトラップの場所の変更などイレギュラーもありましたが、予想以上に虫も来てくれてほっとした思いです。参加者皆さんが真剣に探す様子にイベントを開催できたことの嬉しさを感じました。
来月にはまた違った昆虫が見られることでしょう。次回は傘とは無縁の開催となるようお祈りして締めとさせていただきます。
さいとう





