6月13日、天気予報や雨雲を気にする日々が続きいざ当日。遠くにある厚い雲を望みながら、「秋田焼山トレッキング」を開催しました。
スタート地点の頭上では青空が広がり、出発へ向けての気合も十分です。

林の中は昨日気温が下がった影響で蒸した空気もなくひんやりしています。ここで今季初の方も多いサンカヨウを発見。一人ひとり、目線の位置にあるいい位置の被写体を間近で撮影。

ムラサキヤシオツツジに黒い斑点が見えました。雨宿りを兼ねてか、花は虫たちで大賑わい。今回のスタッフを含めた参加者より多い盛況ぶりです。

国見台でちょっと休憩。下見でははっきり見えていた八幡平山頂は雲ですっぽり隠れていました。スタート地点の後生掛を見下ろすと既に達成感も?いえいえ、焼山も今回の見所も本番はこれからです。

残雪の無くなった端からミニマムなミズバショウが顔を出していました。春を象徴するミズバショウをこの時期に見られる焼山登山の魅力を感じました。遅まきながらも焼山に春の足音は近づいています。

両端が斜面になった沢の道沿いをイワナシの花が彩ります。淡い桃色に励まされながら高い段差も越えていきます。

山の陰にあたる方では、風も当たりにくく登山道上に雪が残っています。「今年最後の雪だな」と何度も口にしていますが今回が本当に最後になるでしょう。雪の上に立った時のひんやりした空気を味わって登ります。

予定通りに毛せん峠に到着! 南側から吹き上げた風が私たちを突き抜けていきます。

少し奥には先行している班が見えます。アップダウンを繰り返してまずは避難小屋まで向かいます。

稜線に出てからの道はイソツツジとイワカガミが多く見られます。花を見て、お話や解説にも花を咲かせ…楽しみながら進みます。

避難小屋を前にして、ここで湿った空気…。懸念していた雨がついに降ってきました。避難小屋に一時雨宿りします。

軽食を食べたあと、装備を整えて焼山の湯沼まで再度登ります。

霧が立ち込める中、湯気と共に噴気の音を立てる湯沼に到着! 雨が降っていたことで硫黄の匂いは控えめでした。これより先は火山性のガスが滞留して危険なのでロープで仕切られ、湯沼に近づくことはできません。

更に雨脚が強まり、この先の道でも雪の残る斜面を渡る必要があるためここで無念ですが引き返すことに。鬼ヶ城から見える岩手山も今日は真っ白でした。

いざ帰り道。行きに通った足跡は雨で流されより滑りやすくなっています。斜面の雪を避け慎重に一歩ずつ…。

先行していた班で見つけたモリアオガエル。卵を抱えているのでお腹が大きく膨らんでいます。後続の班の方は見られなかったのでご紹介。

毛せん峠まで戻るころには少し雲の切れ目が見え、ぼんやりと宝仙湖も見えました。雄大雲をみんなで写真撮影。

立ち枯れの木に付くあれは一体…?

遠くから見えていたのは氷山の一角!魚のマスのような鮮やかな色をしたマスタケでした。

登山道入り口に着くころには晴れ間も見え、少し蒸す感じもありました。

最後に、下山前の皆さんの写真で締めくくります。


生憎の雨により行をが変えての今回のイベント。その分ゆっくりと焼山の遅い春を感じられたと思います。季節の移り変わりと雲による景色の変わる様など、焼山の魅力を堪能できた一日でした。

     さいとう