日付は1年の折り返しにあたる6月の初日、今回は6日(土)に開催の「長沼 新緑トレッキング」の下見を行いました。
大沼より標高が高い長沼ではようやく新緑の時期を迎えます。その緑の様子や見頃を迎えるキヌガサソウ、サンカヨウを楽しむイベントの下見です。

大沼地熱発電所への道を歩いてすぐ、白い斑のあるやや珍しい二ホンカワトンボが飛来してきました。
暖かくなったことで昆虫たちの姿も多く見られています。

ミヤマカタバミの蜜を求めて虫たちが集まっていました。少し視線を下げると小さい花がつつましく咲いている様子が見られます。

下見当日は朝から日が強く林内は木漏れ日が差して明るくなっていました。日光がブナの葉を透かして目に届く景色は思わず立ち止まってしまいます。

ふと足元を見るとコクワガタのオスが。気温が上がり出てきたのかもしれませんが少し気が早かったようです。

道中、少しだけ見られた開花したサンカヨウ。これから向かう大谷地の先や長沼での景色に期待で胸が膨らみます。

タチギボウシの群生地になる大谷地では、ショウジョウバカマやミズバショウが次々に顔を出していました。開けた場所で日に照らされ一層色鮮やかに見えます。

大谷地を超えて少しした所で力強い囀りがこだましていました。ミソサザイが巣のある岩の隙間とすぐ上の倒木の枝の中を行ったり来たり。明るいスポットに来て鳴いている様子を激写!

長沼に少し遅めの到着。この辺りは音もなく穏やかな時間が流れています。雪に覆われ、山の稜線がはっきりしていた以前の姿も遠い昔のように思えました。

東屋で休憩中、ベンチの横で葉が不自然に揺れるのに気づいて見ると何やら作業中の子が…

ウスアカオトシブミでした。このように葉を嚙み切って形を整え、真ん中に卵を産んだ跡で葉をくるくると巻いてゆりかごを作ります。端の切れ目から主脈をチョキン!この後も揺れ続ける葉の上でゆりかごを作るため歩き回っていました。

長沼のほとりでムラサキヤシオツツジを横目に今年も来ていたカイツブリを観察。今年は子育てをしてくれるでしょうか。

今年は雪も多く登山道を塞ぐ倒木が数か所で見られました。手鋸で地道に処理した後、次の場所ではチェンソーで伐採。機械のありがたみと同時に扱いの難しさを味わいました。

今回は眩しいくらいの快晴の中の下見でした。
イベント当日は時間を忘れるような穏やかな林の中、見頃を迎えた長沼の春を堪能できればと思います。

     さいとう