
カラ梅雨のような日が続いたと思えば警報級の大雨が降ったりと、ここ数日はきまぐれな天気に振り回され、天気予報とにらめっこする毎日です。そんな中でも湿原の植物たちは淡々と次の季節へのリレーを続けています。今日は大沼自然探勝路を時計回りに一周してみました。
【開花情報】
| 咲き始め | ノリウツギ、エゾアジサイ、シロバナトウウチソウ、タチギボウシ、ミズギク、ホソバノキソチドリ、コバノトンボソウ、オニシモツケ、ドクゼリ、シロバナカモメヅル |
| 見 頃 | ミヤマトウバナ、ホソバノヨツバムグラ、イワオトギリ、オトギリソウ、ハナニガナ、モウセンゴケ |
| 終 盤 | ワタスゲ(果穂)、クロバナロウゲ |

大沼の入口付近やキャンプ場分岐方面ではノリウツギが開花していました。湿原全体で見るとまだ飾り花だけが開いている状態のものが殆どです。


ついこの間まで私たちの目を楽しませてくれたニッコウキスゲやコバイケイソウはすっかり形を変え、種を残す準備中。実の形の違いなども見ていると楽しいです。


オニシモツケがだいぶ開花してきたほか、ドクゼリの花も見え始めました。

湿原のヨシにくるくると巻き付く蔓をよーく見てみると・・・。

ヒトデのような形の花冠をつけた花を発見!
シロバナカモメヅルは、図鑑によると北海道から近畿北部に分布しているようです。
同系色のなかにあって見つけづらいですが、ぜひ探してみてください。


ミヤマトウバナやホソバノヨツバムグラも、湿原の足元でまだまだ見られます。


キャンプ場ではモウセンゴケが花盛り。なんてかわいい花なんでしょう・・・!

ただ、その実態は食虫植物でありますから、たまにこんな光景も見られます。
こちらは数日前に後生掛自然研究路で撮影したもの。
トンボが顔面からモウセンゴケの葉に捕らわれています。
ギャップがすごい・・・・・・。


こちらも「保護色だよ!見つけてみよう!」シリーズ、コバノトンボソウとホソバノキソチドリ。
どちらもランの仲間です。
距(尾のように長く伸びた部分)が跳ね上がっているのがコバノトンボソウ、下向きなのがホソバノキソチドリ・・・そっくりな2つですが、どちらも近くで咲いているので、違いが分かりやすいです。

ハクサンシャクナゲはすっかりシーズン終了。代わりに木道反対側のノリウツギが目立ってきました。

対岸の木道が草がぐんぐん伸び、刈り払いが追い付かないほどです。
見通しも若干悪いので、ご不便をおかけしますが足元とクマにご注意ください。

・・・と思っていたら、木道上にクマの食痕が。
ミズバショウの実を食べた痕です。
このほかにも、特に対岸側で実が折られたものが数個確認できました。
「そろそろ食べごろかな?」と、お味見に来ているようです。



北側の遊歩道から見下ろす大沼は、晴れでも雨でもよいものです。
エゾアジサイがうっそうとした林内に映え、ウドのつぼみは花火のよう。



デッキ付近を歩けば、ミズギクやイワオトギリの黄色・ネジバナの紫がかったピンク・シロバナトウウチソウの白・・・と、なかなかにカラフルです。

ビジターセンター周辺ではクマ目撃の情報が増えており、前述の通りミズバショウの実や大きくなった葉を食べるために大沼湿原内にクマが入り込む機会も増えてきます。
「複数名での行動」「音を鳴らしながら歩く」「早朝や夕方以降は散策を避ける」など、クマに存在を知らせ、鉢合わせを避ける対策をしていただき、散策をお楽しみください。

なお、ビジターセンター裏手の秋田八幡平スキー場ではヤナギランが見頃を迎えています。
大沼とあわせてぜひ足を運んでみてください。
かさい





