夏休みでありお盆真っただ中の8月15日。普段は日暮れと共に閉館するビジタセンターがこの日は参加者と共に夜を迎えます。ライトトラップでブナ林に棲む昆虫を集めるイベント「八幡平昆虫調査隊~ブナ林に棲む虫たちを調べよう~」の開催です。

大沼では夕日に照らされた日本で2番目に高いキタゴヨウの樹が厳かな雰囲気を纏っています。この後霧が立ち込め隠れたため束の間の風景。霧が晴れてくれないと昆虫が集まってくれないのですが大丈夫でしょうか…。

任命証と調査隊バッジを渡して、これで立派な調査員。

30分ほど八幡平の昆虫について話をしましたが、外はまだ明るくアキアカネが飛んでいます。空気も少しひんやりとして夏の終わりを感じさせるようでした。

ライトトラップは陽が完全に沈んだ、新月に近い日が条件として適しています。本番はこれから、トラップやビジタセンターの壁など皆で目を光らせて虫たちを探します。

小さい虫専用の捕獲器を使う参加者も。お腹もはっきり見えて観察しやすいですね。

徐々に暗くなってくるとガをはじめとした虫たちが集まってきました。追いかけ網をふるいセダカシャチホコをゲット!

ライトトラップ以外にも暗がりではカマドウマの群れがいたりと、虫たちは潜んでいます。

昨年大量に来ていたエゾハサミムシは今回は控えめ。明かりに来る夜行性の昆虫と言えばガですが、トビケラやカミキリモドキなど種類は様々。3枚目のアオカミキリモドキは後ろ脚から毒液を出すことで知られています。うかつに触れない虫もいるので注意しましょう。

飛翔能力に長け素早く飛ぶ姿から雀のようだと名付けられたスズメガ、このサザナミスズメもその一種です。さざ波のような模様が樹皮に似ていて隠れるのが得意。

キベリネズミホソバは首から上が橙のオシャレでスマートなガです。

名残惜しくもありますが捕まえた虫を館内に戻ってスケッチ。小さい昆虫もよく観察して描いていきます。

今描いてるのは…

アカアシクワガタのメス! 甲虫たちも少ないながら来ていました。

ここからはイベント終了後、飛来してきた昆虫たちも見ていきましょう。

涼しい山の中で過ごすオニクワガタ。2cmほどの小さい体とは対照的に厳つい顔をしています。

幅広い生息域をもつシロスジカミキリ。首をつかむと「ギィギィ」といかにも嫌そうな音を出します。

当イベントでは新顔となるオオトモエ。目のような大きい模様が特徴的ですね。

イベント中、気温が少し下がり暗くなる頃には肌寒いと感じる瞬間もありました。夏の終わりに咲く花が見られるなど、秋の気配が漂い始めています。少しづつ移ろう季節の変化を、1回目の昆虫調査隊で見た昆虫との違いでも感じられたイベントとなりました。

     さいとう