未だ梅雨入り宣言がされない東北地方。日射しに緑が眩しく輝く大沼は、沢山の花々が咲き乱れる季節となりました。
この時期にしては気温が高い為か、どれも花が咲いたと思ったらあっという間に見頃を迎えている様な状態です。

【開花情報】

咲き始めクロバナロウゲ
見頃ミネカエデ・タニウツギ・コバイケイソウ
レンゲツツジ・ハクサンチドリ・コウホネ
ニッコウキスゲ・イソツツジ・ズダヤクシュ
ワタスゲ(果穂)
終 盤イワカガミ

大沼の散策路入り口付近は、満開のタニウツギが湿原から吹いてくる風に揺られています。

賑やかすぎる程のエゾハルゼミの大合唱の中、湿原を見渡す木の上にはモズがクルッと尾羽を回しながらとまり、沼の上をハリオアマツバメが軽快に飛び回る様子が見られました。

沢山の白い花を咲かせたコバイケイソウに追い付く勢いでヨシがグングンと丈を伸ばす湿原の中、ニッコウキスゲの黄色が目立ちます。
ヨシの根元付近にはクロバナロウゲが何とも言えない色合いの花を咲かせ始めていますので、ヨシの間を注意深く覗いてみて下さい。

独特な香りを湿原に漂わせているコバイケイソウ。

その根元にハクサンチドリが他の植物の葉に埋もれまいと顔を出しています。

数日前は数個の蕾が見えていたコウホネも一気に開花。
ゆらゆらと揺れる水面にも花が映り込んでいます。

茶色い胞子葉が目立つ様になってきたのはヤマドリゼンマイ。
ヤマドリの長い尾羽に似ているところから名が付いたとか。

朱色が鮮やかなレンゲツツジは、雪解けが遅かった場所ではこれから花を咲かせるので見頃が長く続きます。

可愛い手毬のようなイソツツジにウラギンヒョウモンが吸蜜中。

小さな花を星のように咲かせていたのはズダヤクシュ。

今シーズンはちょっと少なめですが、見頃を迎えたワタスゲが風に小さく揺れています。

緑の中に散りばめられたピンクはイワカガミ。
いっきに見頃を迎え、ちらほら散っているものも目に付くようになりました。

湿原の池塘で繁殖をするカオジロトンボの交接。
これからは、様々な昆虫たちの姿を見られるようになります。

繊毛の先の粘液がキラキラ光るモウセンゴケ。
小さな昆虫を捕らえた姿を見られるかも知れませんよ。

これから梅雨へと向かってお天気が不安定な日も多くなると思いますが、お天気が良ければ爽やかな、雨が降ればしっとりと、自然はその日その日で様々な景色を見せてくれます。
生き物たちも活発になり、日々「今日が一番」を見せてくれる大沼へ、足を運んでみませんか。

     くどう