八幡平の新たなアクティビティー!

パウダースノーの冬の森を自由に登って、自由に滑って・・・

いっぱい積った雪も気温の高い日が続いたため、雪の壁もずいぶん低くなりました。

経験者は数人、初めての方についてはスキーもしたことはないそうで、できるかしら~という方々。

まずは、おっかなびっくりで斜面を登り始めました。

全員無事に軽く斜面をクリアしてコースイン。

下界の道路は雪が融けてずいぶん暖かいと思ったのですが、さすがに後生掛(大沼)は霧氷の景色。残念なことに雪面はガリガリ。それでもラッセルがないので楽ができそうです。

さあ行くよ~とスタートしましたが、スキーよりも心の準備がまだできていなかったよう。ちょっと転んでしまいました。

澄川沿いの道はキャンプ場へ続きます。霧氷の景色も岸の雪がこんもりと付いた澄川の景色も目下のところ皆さんの関心は足元、いかに転ばないで歩くか、に集中しているようです。

それでも、霧氷と木々の様々な形に達観した方が一人。寄り添う二本の木や、いろいろな形に驚き、この方の新しい感性がいま開いたかのようにシャッターが何度も押されていました。この方の感動は後続の方たちには伝わっていたのでしょうか。

確かにな~、このコブは雪の関係だべども・・・とクールに納得している方。

お付き合いしていたら少し遅れてしまった方の華麗なフオーム。

大きなサルノコシカケ幅は50センチ以上はありそう。どなたもこれに座り”ヒトノコシカケ”と命名する勇気ある方はいないようでした。

雪がもう少し積って、だれも見ていなかったら座ってみてもいいかもしれません。

さて、次のセクションはキャンプ場に向かって滑る緩い斜面。雪国育ちの皆さんにとっても履物が滑るということを頭で理解しても体が理解してしてくれないという葛藤があるよう。ガリガリと凍った雪の関係も葛藤に拍車をかけているのかもしれません。

やっぱり、とばかりに転んでしまいました。正直、起き上がりは結構厳しいのですが、本日のイベントはヘルパーさんが手伝ってくれます。

今年の雪は多いと思っていたのですが、キャンプ場の東屋の柱はまだこんなに見えています。

と、ここで立ち止まり、この先ボランティアハウスの裏はゆるい下りですと注意喚起をしました。

カメラマンは予測をしてすでに待機してその瞬間を狙っていました。スキーの感覚だとテールが長いので大丈夫なのですが、スキーハイクは後傾になると簡単に転んでしまうという特徴があります。

まあ皆さん何とか斜面を下ってツブ沼に到着。やっぱり今日もカモが飛び立ちました。厳冬期も凍らない不思議な沼です。

水面が少し揺れていて、スキーのシールが雪面を噛んでくれるので安心して歩ける私たちをカメラは・・・ではなくて、水面に映る私たちを狙っていました。

後生掛温泉から始まる澄川はキャンプ場の南西の方向にこんな流れがあります。写真の左奥から流れてきた澄川の水は右側の手前から奥に向かって流れていきます。正面の雪山は半島です。

平らな地形でも水は低いところに流れるのか、と今更のように気が付いています。

この斜面でもお一人さま。こんどはヘルパーさんよりもスタッフが先に駆けつけることができました。

何事もなかったように皆さんはまた歩き出します。平らなところは得意だな~という表情がうかがえます。

ブナの若木のアーチ。雪の重さでおれる木と折れない木の違いは何でしょう?と参加者の方から。何とも深い質問のような気がします。さて、なんて答えましょうか。

この方はこの木の”筋肉”が伸びきってプルプル震えているのでは、といったことを真に受けて確認してくれています。

苦手な登りも下りよりはいいようで、皆さん黙々と登っています。ターンするときに板が短いので楽!ということに気が付いた人もいたようです。

ありがとう「スキーハイク」この次はもっと上手くなるから。予定よりも少し早く到着です。

一ぱい転んだけど、今日の参加者の皆さんの中で一番転んだのは誰だったのでしょう。何回転びました?起き上がるためにずいぶん体力を使ったでしょうね。

冬の森の造形の面白さに気づいた方の喜びは、この方の興味の切り口。以後この興味の方向から冬の森を楽しまれるのだろうなと思います。

ありがとうございました。