
梅雨の最中の大沼。お天気の良い日は気温も20℃を超えるようになり、雨で潤いを増した湿原の緑がどんどん色濃くなってきました。
初夏の花から夏の花への移り変わりの時期に差し掛かる大沼では、湿原の入り口で声高らかに囀るホオジロがお出迎えです。
【開花情報】
| 咲き始め | ミヤマイボタ・イワオトギリ・ヤナギトラノオ |
| 見 頃 | クロバナロウゲ・コウホネ・ニッコウキスゲ・ ワタスゲ(果穂)・ガクウラジロヨウラク・ ツルコケモモ・ヤマウルシ・ハクサンシャクナゲ |
| 終 盤 | ハクサンチドリ・ズダヤクシュ |

あちらこちらから聞こえる鳥たちの声を耳に湿原へ下りると、沢山の葉を広げたノリウツギの花芽が目立つ様になってきました。


見頃のニッコウキスゲが風に優しく揺れる直ぐ傍に、ついこの間まで白い花で湿原を賑わせていたコバイケイソウが実を大きく膨らませています。

湿原のヨシがグングンと背を伸ばし、夏らしさを感じるようになってきました。

ヨシ越しに、林縁のヤナギに這う盛りを迎えたツルアジサイの花が見えます。


ミヤマイボタが白く可愛らしい花を咲かせる横で、オニシモツケが開花に向けて成長を続けています。


大沼南側の湿原では、池塘の周りをモウセンゴケが赤く縁取っています。
水面に映りこむ様子が綺麗なモウセンゴケですが、葉の繊毛にキラキラと輝く粘液で虫を捕らえます。

ズダヤクシュの花は最終盤。
実が目立っていますが、これはこれで可愛らしく思えます。

アキアカネを見つけました。
暑い季節を涼しい山で過ごす彼らが姿を現すと、大沼も夏本番を迎えます。
梅雨明が待ち遠しいですね。

大沼では一ヶ所でしか見られないガクウラジロヨウラク。
見逃さないように!

気品を感じるハクサンシャクナゲの美しい花は見頃のピーク。
白や薄いピンクを帯びた花がこんもりと咲く様子が目だっています。


場所によって成長の差がありますが、ミネカエデが沢山の実を着けています。
成長過程を見比べるのも楽しいかもしれませんね。


湿原に散らばる小さなピンクの点を目を凝らして見るとツルコケモモの花がいっぱいです。
花弁が反り返るように咲く様子も面白いですね。

ワタスゲの果穂が風にゆらゆら。
綿毛に包まれた種子が風に乗って旅立とうとしています。


意外と人気者のクロバナロウゲが次々花を咲かせ、小さくても黄色が目に眩しいイワオトギリの花が咲き始めました。


例年より花が多く感じられるコウホネ。
まだまだ蕾が沢山見られるので、長く楽しめそうです。

小さな黄色の花が集まってフワフワに見えるのはヤナギトラノオ。
これからの時期に葉の下に隠れるように咲くので探してみましょう。

可愛らしい細かな花が沢山集まっているのは…

ヤマウルシでしたー。
かぶれるからと嫌われるウルシですが、花は綺麗なので注目して欲しいものです。
が、やっぱりかぶれ注意です。
これから、大沼周辺の花々は初夏のものから夏のものへの移行期へとなります。
この移行期は花が少ないイメージを持つ方もいらっしゃいますが、あちらこちらに目を配って歩くと様々な花が見られますので、じっくり、ゆっくりと散策して頂きたいと思います。
毎日違う、その日だけの大沼を楽しんで頂けたらと思います。
くどう





