
日中の気温がプラスになる日が続いた3連休の中日、登山者の聖地・八幡平樹氷原を目指す「八幡平樹氷トレッキング」を開催しました。
樹氷を見にゴンドラで行ける他の山では混雑がメディアで伝えられていましたが、八幡平は歩いていかなければ樹氷を見る事は出来ません。
山は薄く雲が掛かる空が広がっていましたが、日差しと雪の照り返しが眩しい日。
山頂周辺には、どんな光景が待っているのでしょうか。


集合場所の秋田八幡平スキー場。
ガンの群れが賑やかな声を上げながら空を渡っていく中でリフトに乗って出発です。
例年ならば周辺の木々が着雪していたり霧氷に覆われていたりするのですが、気温が高めの日が続いたせいでしょうか、そういった光景は見られません。

リフト降りて蒸ノ湯休憩所へ。
この冬は雪が多かったのが一目瞭然、アスピーテラインの道路標識がこんなに近くに見られます。
先ずは記念に一枚。
ここから片道3時間の長旅が始まります。

まだまだ始まったばかりですが、辺りに見えるダケカンバやオオシラビソの様子に「樹氷は見られるの?」と不安になるような穏やかなお天気。
何だか、春先の山を歩いている様な気分です。

標高が上がるにつれて、少しずつ樹氷らしくなるオオシラビソたち。

立っているのはアスピーテライン。
深い雪に覆われて道路の境目がわからず、グリーンシーズンの車が行きかう様子が想像できないと言う人も。

ふり返れば、遠くの山並みが目線の高さに。
秋田焼山の向こうに森吉山の姿も見えました。


段々とオオシラビソの密度が高まってきました。
少し痩せているようですが、立ち並ぶ樹氷の奥に秋田駒ケ岳も見え、撮影タイムに突入!
上手く撮れたかな?


風も無く汗ばむ程のお天気のせいか、所々に枝先が覗く樹氷の間を縫う様に進んで田代沼へ。


ここから藤助森方向を望むと、小振りながらも密度の高い樹氷群の姿。
樹氷の間を先行者の姿がチラチラと見えます。


休憩中に撮影する皆さん。
どこを切り取っても画になる樹氷原。
皆さん夢中で撮影中です。
そろそろ進むよ…

待ち受けるスノーモンスターたちに一人立ち向かう人。
まあ、彼らが襲ってくる事はないんですけどね。

後ろの人たちも早くおいで~っ!

遠くに薄っすらと南八甲田連峰。

標高の低い場所では丸みを帯びて見えた樹氷ですが、徐々に荒々しさが出て来ました。
もう、枝先が見えている樹氷は一つもありません。


一つとして同じ形のない樹氷を目の前に、足を止めては「うわ~っ」「すご~いっ」「きれ~いっ」と感動の声が上がります。




「よく、ここまで来たな」と声が聞こえそうなスノーモンスターたち。
小振りとはいえ、見上げないといけない迫力のある姿が空の色に良く映えます。


迫りくるスノーモンスターをかいくぐって藤助森に到達すると、目の前に岩手山が姿を現しました。
先を歩く人たちは避難小屋を目指しているのでしょう。

八幡平山頂に立つ、300番の指導標が見えてきました。
樹氷と共に、指導票も凍り付いているようです。

良いお天気ですが、やっぱり冬の山。
山頂を目前に、風が雪煙を上げて吹き抜けていきます。


八幡平山頂到達。
厳しい冬ならではの美しい光景に出会えた今日の記念撮影。



広い雪原、樹氷原が広がる様子は、高いピークが無くなだらかな八幡平ならでは光景です。
頑張って歩いてきた人だけが見られる特別な光景に、「あ~、良いな~」ため息にも似た声が漏れます。
このままここに留まって、ずっと見ていたい気分になります。

とは言え山頂に留まる訳にはいかないので、名残惜しい気持ちをグッと堪えて下山する事に。
目の前に見える森吉山、秋田焼山を眺めながら帰路に着きました。



見送ってくれるスノーモンスターたち。
どこからか、「また来いよー」と聞こえたのは気のせいでしょうか。
今回のイベントは好天に恵まれ、美しさと迫力の樹氷原を堪能出来た一日となりました。
避難小屋までは行けませんでしたが、青空の下で白く眩しい樹氷を見られた最高の日でした。
「こんな穏やかなお天気に山に登れて、あんな美しい光景が見られて幸せです」との声を頂きましたが、正にその通り。
まだまだ厳冬期のはずの八幡平で、素敵な時間を過ごせた事に感謝です。
頑張った人だけが見られる美しい光景。
これだから樹氷原を目指す事は止められません。
くどう





