例年よりも積雪量が少なく、本来埋もれているはずのたくさんの沢を回避しながらとなり予定コースの変更を余儀なくされてしまいましたが、きっと新しい出会いがあると信じて八幡平の山毛森(ぶなもり)に向け出発です。
例年より少ないとはいえ当日の積雪量は1m超。前日に降ったさらさらの新雪の影響で膝上まで埋まってしまいます。また、気温がかなり低く、突き刺さるような寒さでしたが…
そんな寒さを忘れるような美しい結晶が舞い降りてきていました。
ブナの木々には雪が覆いかぶさっており、夏の緑いっぱいの景色とは全く違った景色を魅せてくれます。
時折顔をのぞかせる青空と雪景色は素敵ですね。
雪持ちの木々を見ると、枝に巻き付いた筒雪や垂れ下がった雪紐などを見ることができます。同じ雪でも降り方や積もり方、解け方にまで名前があるなんて日本人の感性は素晴らしいですね。
ちょっと落書きタイム。子供心に戻ります。
ブナといえば地衣類との共生が挙げられるのですが、積雪のため普段とはかなり高くなった目線からアプローチしていきます。
参加者の方にもラッセル体験。道を作ってもらいます。お気づきかと思いますが先頭が一番大変なのです…
恒例の尻滑り。アップダウンのあるコースの楽しみの一つです。賑やかな声が山毛森に響きわたります。
こちらはクマの爪痕。今どこでどうしているのでしょうか。
そして本日の目的地、ミズナラの巨木に到着。まるでマフラーを巻いたような姿で我々を迎えてくれました。
八幡平の歴史を静かに見てきたであろうミズナラのたたずまいには何とも言えない雰囲気があります。
新年初スノートレッキングイベントとなりましたが、これからもっともっと雪が降り八幡平の表情は変わっていき、また冬の八幡平を楽しめるイベントはまだまだあります。
特別な冬を堪能したい方、ぜひ八幡平へお越しくださいませ。
いちたろう