1月8日(日)年明け初のイベント「山毛森の主に会いに行こう」を開催しました。
スタート地点の秋田八幡平スキー場は空を雪雲が覆い、雪がチラつき始めていましたが、スノーシューを履いてブナ林の奥に佇む「山毛森の主」主を目指します。
開会式後、スキー場のレストハウス前を出発。
暫くは、圧雪されたゲレンデの端を足慣らししながら歩きます。
雪が強まってきましたが、いよいよブナ林の中へと踏み入ります。
前日はお天気が良かったため雪は少し重め。
スノーシューを履いても膝下程まで沈む雪の中を進みます。
雪に消えかけていますがテンの足跡が残されていました。
良く見ると、近くにはアカネズミらしき足跡も、テンに捕らえられたか逃げ切ったか、それとも時間差で歩いて二匹が出会う事はなかったのか気になるところです。
雪の中、何かを見上げる皆さん。
株立ちになったシナノキの上の大きな雪の塊でした。
真ん中の幹の矢印の部分には樹洞があり、ツキノワグマが冬越しに使えるか覗きに上ったのでしょう、幹には沢山の爪痕が残されています。
冬のブナ林の様子を見ながら進んでいましたが、ちょっとバランスを崩して転んでしまいまう方も。
気を付けましょう、転ぶと写真を撮られてしまいます。
今日はカメラが3台です。
前方、雪のカーテンの中に主の姿が見えてきました。
高く大きく枝を広げたミズナラです。
暫しその姿を眺め、それぞれ自由に主の周りをグルグル~
何撮ってるの?
可愛らしいサワグルミの葉痕でした。
木によって葉痕の形が違うので、いろいろ見比べてみるのもお勧めです。
上に目をやればツルアジサイがサワグルミの木のてっぺんを目指して這い上がりながら枝を広げている姿が。
ブナ林の中でも、上空が開けているような場所では明るい場所を好む植物が見られます。
今度はブナを取り囲んで地衣類のお話。
樹皮にパッチワークの様に見える模様が地衣類です。
中には虫眼鏡を持参の方もいて、細かな地衣の様子を観察していました。
何時しか雪が止み、恒例の尻滑り。
今日の雪は、あまり滑りは良くありませんでしたが、それでも皆さん楽しんでいる様子が分かりますね。
そして、おまけの沢へダイブ!
勢いよくジャンプする様子がカッコよかったり、縁を滑る様に落ちてみたりと様々で見ている方も楽しいアクティビティ⁉
※安全を確認して行っています。
お疲れさまでした。
ゲレンデに戻ってきました。
今回は雪が降る中でのイベントとなりましたが、動物の足跡などのフィールドサインや冬のブナ林の様子と冬の植物の様子を見る事が出来ました。
そして雪と戯れて…
冬の山の楽しみ方も色々ありますが、ふかふかの雪を踏みながら歩くブナ林は積雪によって夏場よりも目線が高くなるので見えるものも違ってきますし、雪が創り出す造形美も楽しめ、夏場は藪で入ることの出来ない場所にも行けるのも良いところではないでしょうか。
正直なところ、個人的には時間がいくらあっても足りないくらいなのですが…
冬はまだまだこれからが本番。
一緒に出掛けてみませんか。
くどう