日毎に朝晩の気温がぐっと下がるようになり、八幡平山頂や大沼で1ケタの気温を目にするようになりました。そんな時期だからこそ、山では落葉を前に鮮やかな衣替えの最中。紅や黄色、褐色など様々な色を楽しめます。

10/3(土)、紅葉の盛りを迎えた焼山登山道を玉川温泉まで縦走するイベント「秋田焼山縦走 紅葉トレッキング」の開催です。

いざスタートして後生掛温泉手前にある登山道入口へ。 「これから登るぞ」 という意気込みも兼ねて、入口の標柱を写真に収めておきます。

風が通りにくく気温差があまりない林内はまだ緑の葉が多いです。遠目にはカラフルに見えていた山も、林内はまた違った印象を受けます。

朝は雲に隠れていた国見台ですが、着いたタイミングでは辺りを一望できました。黄色く染まってきたブナを眺めているのも束の間、このあと周囲を雲が覆ってしまいました。

毛せん峠に到着する頃には雨と霧、この日はお昼ごろまで雨の予報でした。

「毛せん峠」の由来であるガンコウランの紅葉はまだではありますが、ガンコウランやコケモモなど実はたくさん。雨に濡れて艶やかな色をしていました。

毛せん峠から焼山避難小屋までの道。晴れた日には開けた紅葉の景色が望めるビュースポットですが、辛うじて手前のナナカマドやミネカエデが見えています。その先の景色は心の目で補完…。

晴れ間を待つためにも避難小屋でお昼休憩。この天気もあり他の利用者はなく、ゆったり休むことができました。

再度出発する頃になると徐々に視界も開けてきました。これは期待できるかも…!

先に登った方たちから「すごーい!」 「綺麗!」 と歓声が上がります。足元に注意しながらも後ろの景色が気になる…。早く登って見たい気持ちを抑え平らな場所まで来ると…

谷へ向かって伸びる焼山の紅葉が! ここまで抑えられた景色がようやく開け、登った甲斐があったと感じられる光景でした。ミネカエデの黄色やナナカマドの紅がまばらに織りなす山の絨毯、いつまでも見ていたくなります。

笹ヤブの中に色づくダケカンバもとても綺麗です。この日、この景色を独り占めしている気分になりました。

焼山火口の湯沼は現在水量がかなり減っています。硫黄の匂いは変わらず流れてきますが、風上なのもあって控えめでした。

名残峠からは目的地の玉川温泉と、山頂が雲で隠れた森吉山が見えます。風と共に低い雲が流れ景色は二転三転、写真を撮るタイミングを狙います。

分岐地点から焼山山頂に寄り道。何にもないなんてことはありません、ここまで来て晴れて焼山登頂! 記念に三角点を触ったり標柱の前で写真撮影。

玉川温泉へ向かう道は滑りやすい下り斜面や木道が多くあります。休憩したり景色を見たくもありますが、それは足場の安定したところで。

午前中の荒天を忘れさせるかのように、徐々に青空も見えてきました。

行きもブナ林、帰りもブナ林の中を進みます。玉川温泉方面の林の中は西日も入り、より一層緑色が強い明るい道でした。

林を抜け、バイクの走る音も聞こえてくるとゴール地点を予感させます。焼山以来の硫黄の匂いがすれば、玉川温泉自然研究路に到着です。

自然研究路もしっかり堪能しました。噴気による熱と硫黄の成分を浴びて湯治気分。

雨のち晴れ、山あり谷ありの秋の焼山登山もこれにて終了です。玉川温泉からはスタート地点までドラゴン号で移動。降りた時の後生掛公衆トイレは陽も傾き気温はかなり下がっていました。体調を崩さないよう気を付けたいですね。

スタートが生憎の天気ではありましたが、私たち以外の人もほぼ居らず綺麗な景色を存分に楽しむこともできました。紅葉と噴気の2つの魅力を味わえたイベントとなりました。

   さいとう