スノートレッキングといえばスノーシューが一般的かもしれませんが、散策用のショートスキーという楽しみ方もあります。そんな楽しみ方を体験してもらおうと企画したキャンプ場コース。本格的に1メートルを超える雪が積もり始めた大沼のキャンプ場へ行ってきました。

 こちらが今回使用する散策用のショートスキーです。

 当日の天気は吹雪でしたが時折顔をのぞかせる太陽が雪をきらきらと反射させ幻想的な景色を作り出していました。

 昨晩の積雪の影響でふかふかの新雪が数十センチもあり簡単に下半身が埋もれてしまいます。これはスキーを履こうとして片足が埋まる工藤さん…

 ですがスキーを履いてしまえばこっちのもの。機動力を活かしてスイスイ進んでいきます。

 最初に我々を迎えてくれたのはツルウメモドキ。真っ白な世界に鮮やかなオレンジ色が映えます。

こちらはヤドリギ。夏場は広葉樹の葉に隠れて目立ちませんが、落葉した冬になるとその姿をまじまじと観察することができます。こちらもオレンジ色の鮮やかな実が生っていますね。

 タムシバの冬芽。フリース素材の温かそう服を着ています。

冬毛で丸く可愛らしい姿になったゴジュウカラ。ご飯を探しているのでしょうか

 さて、大沼の様子は… 風が強くこれが限界でした… ブナ林とは違い開けた場所になるとやはり風の強さが違います。積雪だけでなく風も併せて八幡平の景色を大きく変えていきます。

 こちらも、見慣れたキャンプ場でしたが…

積雪や吹き溜まりの影響で印象ががらりと変わっていました。

場内の建物もすっかり雪に覆われています。

 冠雪も一つとして同じものはなく、たくさんの表情があります。

 木々だけでなく沢の辺り一帯にも表情豊かな冠雪がたくさんあります。

 今回のコースは難易度は高くなくキャンプ場周辺のコースとなっていますが、ビジターセンターの近くの夏場は賑やかなキャンプ場でも雪が降ると一変して人の踏み入りが難しい地となってしまいます。ですがそんな静けさの中にもたくさんの「いのち」があり、美しい景色を作り出しているのです。

 それではイベント当日を楽しみにしています。

                                     いちたろう