暖かくなったり寒気が入ったりを繰り返す、秋らしい安定しないお天気が続き、気の早いものは葉を落とし始めていますが、大沼の紅葉は最盛期を迎えました。

散策路に下りてすぐ右手のブナは黄色から茶色へと変化し始め、その下ではコシアブラの緑色が白へと移り変わっています。

日光と風が良く当たる場所は赤も黄色もハッキリとした色合いに。

北側ブナ林の階段付近はミネカエデの黄色が鮮やかになりました。

木々の間から見える景色も綺麗になりました。
針葉樹の濃い緑が混じるのが、また良い感じです。

風に吹かれて歩道脇に溜まった落ち葉も風情があります。

見上げればブナにミズナラにハウチワカエデ、目の高さにオオカメノキ、水面を見下ろせばミネカエデやコシアブラ、オオバクロモジと、どこを見ても飽きません。

沼の西側の灌木類は落葉が進んだものもありますが、まだまだ見頃です。
遠くのブナと草紅葉と、みどころはいっぱい。
この時期は、ダケカンバの白い幹が目立ち始めるのも美しく思えます。

タムシバの黄葉の中に、冬芽を見つけました。
木々は、既に来春の準備を整えています。

色付く木々の下、ダイサギが沼に立って魚を狙う姿も見慣れた景色となりました。

僅かな光の加減で色合いが違って見えるので、ずっと見ていても飽きません。

ビジターセンターも綺麗な紅葉に囲まれました。

残念な事に、今朝も木道を外れて湿原に三脚を立てたり湿原に立ち入って写真を撮っている姿が見受けられました。
「他の人に邪魔にならないようにしているんだ」との事でしたが、木道のある場所では木道を外れないのが国立公園のルールです。
その他にも、枝から葉を取ったり枝を折ったりもしないで下さい。
ルールとマナーを守って楽しみましょう。

早くに色付いたものは落葉が始まっていますが、大沼の紅葉は今が見頃。
これまでゆっくりと進んできた紅葉ですが、週末からは寒気の影響で急加速しそうです。
雨の予報が出ていますが、この週末も楽しめそうです。
雨に濡れた紅葉も綺麗なので、是非、ご覧にいらして下さい。

     くどう