雪に閉ざされた噴気地帯でお餅のような雪の造形や、真冬も活発な大泥火山を見ながら、大湯沼のパノラマへ

連日の雪はスノーシューを履いた皆さんを膝上まで沈めてしまいます。沈み方が少しひどいようです。この先はどうなるのかな、と不安が少しよぎります。

ハーハーと荒い呼吸をしながら、オナメモトメを見おろしています。

~昔、岩手の久兵衛という牛飼いの青年が・・・

急坂を上り詰め、ハーハーしながら「紺屋地獄展望地」でひと休み。なぜか行儀よく、一列のまんま。

休憩を兼ねながら、後生掛の森で今年よく見られるミズナラに架かるクマ棚の解説中。

腰近くまでの深雪の下り斜面で”フリーウォーク”の号令がかかりました。

走って!といわれても、と困惑の表情の皆さん。

気持ち的には駆け出したいのですが、この雪でしょ~。ほら白のウエアーの方、転んだ!

再び行儀よく。

幅120㎝ほどの橋に雪が2m以上も積もって、前の人のトレースを外さないようにと言われています。

行儀よく、一列の集団が大泥火山に到着です。

ボ~と眺めていますが、時々ボコッ!!と元気なヤツが飛び出すのです。

時折日が差して、私たちが”雪大福”と呼んでいる後生掛の森の冬景色が広がります。

大湯沼に向かう頃には青空も広がっています。

行儀よく一列で歩く皆さんですが、先頭から2~3人くらいはラッセルを経験できるのですが、中間から後尾の人たちはスノーシューがなくても歩けるほど雪が締まります。微妙なこの歩行の順番はそれぞれの方たちに意図するものがあるのでしょうか。

大湯沼の手前の小ピークで休憩。日が差すと皆さんの表情が晴れ晴れとして見えます。写真を撮るゆとりもあります。この方のカメラは・・・

私たちが歩いてきた雪面に残るトレースを捉えていたようです。確かに雪面には私たちのトレースだけが付いています。

そして大湯沼到着。カメラを向け、何かポーズを!でとってもらったらこれ。ストックが上がる人と下がる人は個性の違い?でも共通しているのはこの笑顔!皆さんとってもいい顔ですよ~

再び前進。

何度目かのフリーウォーク。”目標、大湯沼手前の枯れた切り株!”高揚する気持ちは疲れも忘れさせ、ついつい駆け出してしまいます。でも、どうして走り出してしまうのでしょうね。(~笑顔の底にある闘争心に火が付くのか?童心に返ってしまうものなのか?)

皆さんの後ろ姿も何やら語っていると思いませんか。右側の寡黙なオレンジのウエアーの方は猛然とダッシュで断トツのトップ、左隣の黄色の方はガクンとペースが落ちてしまいました。後ろ姿に疲労感が滲んでいます。中央の白の方、また転倒です。

大湯沼展望地からの景色で気が付いたのはこの”ハート島”今まで気にしていなかったのですが、女性参加者の方から、いつもできるのですか?と聞かれました。でも、正直覚えていません。

またまたフリーウォーク。目標は大湯沼手前の夏道です。

尻滑りに挑戦する方もいましたが、雪が深くてうまくいかなかったよう。

大湯沼展望地から見下ろした時は結構な急斜面だと思いましたが、下ってみると結構面白いんです。

こちらのお二人はまだまだお元気。東屋の大雪庇を落としにかかっていましたがびくともせず、行くよ~と言われて断念したようです。

元気なお二人が付けたストックで開けたのぞき穴。

到着前の大斜面での尻滑り。慣れた方なのでしょうね、ポーズが決まっています。

サングラスで表情はよくわかりませんが、結構真剣な表情のようです。

いや~、どの方も滑る滑る。この方もマスクと帽子で表情はわかりにくいのですが、目が笑っているのはわかります。

実は、この方の滑りが一番だと思いました。

天気は曇りよりも晴れた方がいいに決まっていますが、晴れても良し!吹雪いても良し!

滑っても良し!転んでももちろんよし!

参加の皆さんに伺います。この深雪の中で何が印象的だったのでしょう?

ありがとうございました。

   あべ