
空気中に雪解けの水分が含まれて水色に見える空が広がる4月23日、来たる29日(水・昭和の日)に開催の「八幡平山頂 残雪の湖沼群めぐり」の下見を行いました。
日々雪解けが進む山頂付近で雪の中に眠る沼々をめぐり、それぞれの雪解けの様子を見るイベントの下見です。

山頂へ向かう登山口。
ここから雪の上を歩いて山頂周辺をぐるっと一周してきます。

厳冬期にスノーモンスター(樹氷)に姿を変えていたオオシラビソが立ち並びます。
この時期は、黒くも見える濃い緑色が特徴的で、残雪の白と青空とのコントラストが綺麗に見えます。

見上げた空を渡りの途中でしょうか、ハヤブサが一直線に飛んでいきました。

さてさて、皆さんが気になっているドラゴンアイはどんな感じ?ということで鏡沼へ。
「今年は桜が早かったからドラゴンアイも早く見れるんでしょうか?」と問い合わせが多くなっていますがそんな事はなく、漸く一部に水がしみ出したばかりです。
なにせ、冬は豪雪に見舞われ、里とは違って気温の低い山の上です。今後のお天気にもよりますが、さほど時期的な変化は見られないと思われます。

静かな山に響き渡る恋の歌。
どこから聞こえるのか探して、漸く見つけたのは藪の中のウグイスのお尻。

一番早く変化が見られたのはガマ沼。
沼を縁取るように雪氷の上に水が染み出しています。

植生密度日本一といわれるオオシラビソの枝先の裏側を見ると、雄花の花芽がびっしり。
雄花は木の低い場所の枝に着きます。
雌花を探しましたが、見つける事は出来ませんでした。
別の場所で探してみよう…

湿原に囲まれた八幡沼もオオシラビソ林の中に広がる雪原にしか見えませんが…


沼を覆う氷にはクラックが入り、解氷が始まっている事を物語っています。
クラックを覗いてみると、雪から染み出した水が凍った小さな氷の粒がキラキラ。
奥は真っ暗、氷の厚さはどれくらいあるのでしょうか。

八幡平と言えばホシガラス。
遠くのオオシラビソのてっぺんでガーガー。

オオシラビソの雌花の花芽を見つけました。
雌花は木の種子を遠くへ散布しやすくするために木の高い場所に。
よく見ると、球果の鱗片が薄っすらと見えています。

跳ね上がった枝にぶら下がる雪の塊も春らしい光景の一つ。


八幡平三大展望地の一つ源太森からの山頂方向。
いつの間にか空は白くなり、大きな雲(積雲)が流れるようになっていました。
日差しで空気中に含まれる水分が増したのでしょう、高層雲が広がり太陽の周りにハロ(暈)が見えていました。

八幡沼と言えばこの角度からの眺め。
奥に茶臼岳や、先程登った源太森がちょこっとだけ高く見えます。
残雪の上を雲の影が静かに流れる様子が長閑な景色です。

八幡平山頂。
冬の指導標、300番がオオシラビソに囲まれて聳え立っています。
今回の下見は穏やかなお天気の中で行いましたが、まだまだ雪が多く残る八幡平は時折吹くそよ風さえも冷たく感じられる山の春。
イベント当日は普段は行く事の出来ない名もない沼も巡り、ゆっくりと進む山の春を堪能出来ればと思います。
くどう





