秋の深まりと共に朝の冷え込みが強くなり始めた10月9日、「長沼 黄葉トレッキング」の下見を行いました。
八幡平の森に静かに佇む長沼の秋の様子は、どんな感じなのでしょう。

真っ赤な実をさげたアクシバの葉も緑色が薄まってきています。

カサカサと小気味良い音を立てる落ち葉を踏みながらブナ林の中を進みます。
日中に温められた空気が滞留する林の中は、低木類が淡く色付いて明るく感じられます。

秋はキノコの季節。
老いたブナの肌に、丸丸としたホコリタケ。
大きく成長したツキヨタケの姿も。

スラッとしたブナが生えるいっぷくの森。
少し葉が落ちた事で枝葉の間に空が見え、ブナの高い場所が黄色くなっているのがわかります。

頭上からバサバサッと聞こえた羽音を追うと、枝にとまったマミチャジナイの姿。
渡りの途中にブナ林の中で一休みといったところでしょうか。
胸を張るような姿勢が、いかにもツグミの仲間らしいです。

秋らしく、ひつじ雲の広がる大谷地。
草紅葉の進む湿原では、夏に紫の花で目を楽しませてくれたタチギボウシが種をこぼしていました。

湿原を囲む木々の色付きも濃くなっています。

柔らかな土の上に見つけたツキノワグマの足跡。
ブナを始めとする木の実が凶作と言われる中で、来る冬に備えて食べ物を求め歩いているのでしょう。

秋風渡る長沼。
風と共に広がる波が、空と色付いた木々の映り込む水面を乱していきます。

広葉樹の中に濃い緑の針葉樹が混じるのが特徴的な長沼の紅葉。
秋風が吹く度にその色合いが濃くなっていきます。
葉が落ち始めたダケカンバの白く見える枝も味わい深いものがあります。

沼の畔に立つブナはすっかり色付いて青空に良く映えます。

長沼の紅葉を堪能した後は、木漏れ日の落ち葉の道をビジターセンターへと引き返します。
ステンドグラスのように輝く木々の葉に囲まれた美しい帰り道でした。

今回の下見は、少し暗く感じる空の下でのスタートとなりましたが、次第に回復していく天候の中で、色付いた木々の葉がどんどん鮮やかに見えてくる行程になりました。
僅かな光の加減で様々な色合いを見せる、木々の葉が最後に見せる美しい姿をイベント当日も楽しみにしたいと思います。

     くどう