昨日の午前中、源太森、茶臼岳とともに八幡平三大展望地である畚岳(1578m)に登ってきました。畚岳はアスピーテラインの秋田県と岩手県の県境にある見返峠駐車場から藤七温泉方面へ向かう道路(樹海ライン)の右手に見える山です。

畚岳は、頂上から望む360度の展望を期待する山なのですが、この日の天気予報は昼頃から土砂降りという下り坂傾向。朝の時点で霧がかかり始めてる…。地図のコースタイムを見ると、登山口から登り50分、下り30分の行程。頂上に登るまで霧が待っていてくれるかどうか…。今回は、登山口からではなく、その手前の見返峠駐車場に車を停めて歩いて向かいました。まず、駐車場から樹海ラインの車道を登山口まで下って行きます。

道路の沿線上では、ミヤマキンポウゲやハクサンチドリが見頃を迎えていました。よく見ると写真のようなヨツバシオガマやカラマツソウが咲き始めていました。

花や昆虫を写真に撮ったりしながら歩いて25分ほどで登山口に到着。登山口には砂利で車5台分くらい停められるスペースがありました。そのスペースは、結構な斜面になっているので帰る時(車を出す時)が大変そうですが、シーズン中は結構車が停まっているそうです。

登山道沿いの足元には、厳しい環境に適応した可憐な花々が咲いていました。写真はイワハゼ(アカモノとコケモモ)。その他、マイヅルソウ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナなどが見られました。

周りを見渡せば、この時期にしか見られないオオシラビソの新芽。八幡平は、オオシラビソの群生密度日本一と言われる場所。景色の色合いまで変わりそう。

こちらも標高の高い風雪の厳しい環境に生えるハイマツの雄花と雌花。針葉樹の濃い緑に赤が目に留まります。

観察したり、写真を撮ったりして進むうち、だいぶ頂上に近づいてきました。

途中の登山道では洗堀が進んで、だいぶ深くなっているところもありました。花が目線の高さで見られるのはいいけれど、雨が降ったら川のようになってしまいそう…。

今回初めて見る花もありました。一見、カエデのような葉なのだけれど…?。まだまだ知らないことがいっぱいです。

登山口から30分ほどで残り頂上まで200mまで来ました。この少し先から頂上まで急登が待っています。

最後の急登。頂上まであと少し。休みながら一歩一歩確実に。

そしてついに到着!! が、景色はやはり霧の中。360度の展望は次回以降にお預けとなりました。

またおいで、という山からのメッセージと思い、雨も降ってきたので少し休憩して来た道を下山しました。概ねコースタイム通りの登山でした。また季節を変えて、今度こそ360度の展望を見に登ってみたいと思います。