山の花々が次々と咲き、大沼のレンゲツツジやコバイケイソウ、ワタスゲが見頃を迎えた6月21日と22日、後生掛大沼キャンプ場を会場に「高山植物の壁掛け刺繍ワークショップ」を開催しました。

暑い日が続いていましたが風が涼しく過ごしやすい日となった21日、大沼キャンプ場では巣立ちを終えたハクセキレイが管理棟入り口でお出迎えです。

今回のお題はヒツジグサ。
8月の始め頃に長沼で見られる、小さな白い花を咲かせる睡蓮の仲間です。
どんな仕上がりになるのか、完成が楽しみです。

「リュネビル刺繍」についての説明を受けて、先生にお手本を見せてもらいます。
刺繍針の使い方の説明を受けます。
良ーく見ておいてね。
先生は池田佳代氏。鳥海山麓で活動する刺繍アーティストです。

説明を受けたら練習。
先ずは道具に慣れ、スムーズに刺し進められるように。

いよいよ本番。
先ずはヒツジグサの葉の部分から。
下書きをなぞって針を進めます。

窓から涼しく心地良い風が入って来る中、真剣な面持ちで取り組む皆さん。
無言で集中して作業しているのですが、時々「あっ!」とか聞こえてきて面白い…

少しずつ形になってきました。

あまり根を詰めないで、息抜きしながら「作る事」を楽しみましょう。

お昼休憩の後、花々で彩られた大沼をちょっとだけ散策。

大沼散策で気分をリフレッシュさせて午後の作業。
葉の次は花を作っていきます。

薄い布の上に、フェルトとビーズで可愛らしい花が咲きました。

完成まであと少し。

ビーズで水面の揺らめきや葉の上の雫を飾り付けて完成です。
横の練習の成果が形になりました。

枠に入れた作品を外の緑にかざしてみると中々良い感じです。
このまま壁に掛けられるので、壁紙などの背景によっても見え方が違ってきますよ。

皆さんの作品を並べて撮影会の始まり。
どれも素敵な作品になりましたね。

頑張った甲斐がありました。

夜間に降り出した雨が続き、コバイケイソウたちも風に揺れる22日。
今日の参加者の皆さんも素敵な作品が出来上がりますように。

先生のアドバイスを受けながら針を進めていきます。

葉の輪郭が出来上がってきました。

ジーっと見つめて何を思う…
今のところは上手くいってますよ。

縁取り中に葉の形に切ったレースを置いてリボンで葉脈を作っていきます。

お昼休憩の後は雨の止み間の大沼散策を少しとビジターセンターの館内見学。
只今、ビジターセンターでは「八幡平の生き物展」を開催中です。

難しいところは先生に手伝ってもらいながら、午後の作業も順調に進みます。

一つ一つ形を整えたフェルトの花びら。

花を作っています。
手で見えないけど…

ヒツジグサの可憐な花の出来上がり。

最後は記念撮影で締め括り。

八幡平の自然を感じながら八幡平に咲く花を刺繍で作り上げるこのイベント。
皆さん、集中して取り組んだり、お喋りして笑ったりと楽しく作品作りが出来たのではないかと思います。
物を作る事の醍醐味と達成感を存分に味わって頂けたのではないでしょうか。
可愛らしいヒツジグサの花が沢山咲いた2日間でした。

     くどう