昨日一昨日と好天に恵まれたため、雪解けと開花状況の確認に14日(土)、山頂周辺散策路を鏡沼~山頂~八幡沼と巡回してきました。散策路の8割ぐらいは石畳歩道や木道が出てきていました。

【開花状況】

八幡沼湿原石畳歩道沿い
咲き始めワタスゲ、ショウジョウバカマショウジョウバカマ、コミヤマカタバミ、ミネザクラ、イワナシ、サンカヨウ、キヌガサソウ、シラネアオイ、ノウゴウイチゴ、コヨウラクツツジ、ベニバナイチゴ
見  頃ワタスゲ、ミズバショウ、ヒナザクラショウジョウバカマ、ミヤマスミレ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ
終  盤ミズバショウアキタブキ(フキノトウ)

頂上入口から登り始めて鏡沼(ドラゴンアイ)との最初の分岐。ここまでは全く雪はありません。

登山口付近は紫色のミヤマスミレの花に混じってミツバオウレン、コミヤマカタバミの白の花がアクセントになっています。

最初の分岐から鏡沼(ドラゴンアイ)の間は一部雪が残るのみとなりました。

最初の分岐~鏡沼の間では、サンカヨウが咲いていました。

お問い合わせの多い鏡沼(ドラゴンアイ)。雪解けの過程で亀裂が入ったり、陥没ができたりと紆余曲折ある今年。今後はどんな展開を見せてくれるのでしょうか。

鏡沼の先にあるメガネ沼。雪とのコントラストと縁からのグラデーションが美しい。

最初の分岐~鏡沼、メガネ沼の石畳歩道沿いにはショウジョウバカマや写真のようなイワナシなどピンク色の花がたくさん咲いていて彩りを添えていました。

鏡沼とメガネ沼の間には一輪だけでしたがキヌガサソウが存在感を放っていました。シラネアオイも咲き始めており、華やかでした。
メガネ沼~山頂の間は残雪が多く残っています。石畳の歩道が所々見えるところと元の道が見えないところとありますので、竹竿やピンクテープを目印に歩いてください。

山頂付近の雪は解けました。

八幡沼・ガマ沼展望台近くの石畳歩道沿いにもイワナシやミツバオウレンがたくさん咲いていて目を楽しませてくれました。

数は多くありませんが、一つ前の写真にあるコヨウラクツツジやノウゴウイチゴも咲き始めていました。

八幡沼・ガマ沼展望台~陵雲荘の残雪状況。展望台からだと下りになりますので足元注意です(写真の中で人が下りてきているところです)。

八幡沼南側の湿原では、たくさんのコバイケイソウの葉が展開する準備を始めていました。その隙間にショウジョウバカマの姿も。

木道沿いからでもたくさん確認できたワタスゲ。

ヒナザクラも咲き始めていました。

湿原の代表格、ミズバショウ。きれいに咲いているところがありました。

八幡沼から稜線の展望台に向かう登りにまだ多くの雪が残っています。木道が出ているところもあるため、滑らないよう一歩一歩ゆっくり確実に歩きましょう(写真は登り切った後、振り返っての1枚)。

残雪の道を登り切り、木道から石畳の道に切り替わればその先に残雪の箇所はありません。眼下にアスピーテラインが見える展望が開けます。アスピーテラインを含めた展望を左側に見ながら石畳の歩道を下って行きましょう。

そんな展望が開けたところで見つけたベニバナイチゴ。一輪だけ咲いていました。登山口へ下って行く途中、開花準備中のマイヅルソウやハクサンチドリなども見つけました。まだまだ花の季節は始まったばかりです。