1月21日、大寒を過ぎて間もないというのに寒らしくない穏やかで暖かなお天気の中、26日(日)に開催予定の「後生掛・大泥火山スノーハイキング」の下見に行ってきました。
林間地帯と噴気地帯の両方を歩けるコースに、どんな光景が待っているのか楽しみです。
厚い積雪の上に薄っすらと積もった新雪がキラキラと輝いていますが、この頃の暖かさで急な斜面には大きな雪捲りが幾つも見られました。
高台から雪に覆われた噴気地帯を見下ろすと、景色を隠してしまわんばかりに地獄からの湯気が濛濛と立ち昇っています。
雪の上には沢山のノウサギや、カラの仲間でしょうか小鳥の足跡が残されていました。
静かな冬山に活発な生き物たちの息づかいが聞こえてきそうです。
初夏に綺麗な姿を見せていたであろうツルアジサイはドライフラワーに。
何度も凍ったり解けたりを繰り返したのでしょう、見つけたナナカマドの実は裂開しています。
太陽はモコモコとした雲の向こうですが、気温が上がって歩く度に汗が流れる程。
雰囲気はまるで春山のようです。
モッチリとして見える雪が独特な景観を生み出しています。
大泥火山を取り囲むお湯と泥の沼地にはチドリやカモの姿。
地熱で暖かなこの場所は様々な生き物が集まるようです。
雪を被っている場所もありますが、大泥火山の活動は衰えていません。
ボコッ、ボコッと、今日も元気に泥を噴き出しています。
これは見ていて飽きないんだよね。
雪の上にノウサギのフンが一つ。
シューッ、ボコボコ音が響き渡る噴気地帯を通って大湯沼を目指します。
途中で見付けたキタゴヨウの松ぼっくりは、何だかバラみたい。
立ち昇る湯気が僅かな風に流され迫力満点の大湯沼。
どっしりと奥に控える国見台と手前の泥火山地帯の活発さに、地球の静と動を感じられます。
今回の下見は春を想わせるような陽気の中で行われました。
木々は纏っていた雪を脱ぎすて黒々として見え、真っ白な雪と辺りを流れる湯気で墨絵の世界に迷い込んだような感覚にもなりました。
静寂の冬、林間地帯で感じる生き物たちの気配と噴気地帯で目の当たりにする地球のエネルギーを参加者の皆さんと共有できるいべんとになればと思います。
くどう