4月14日、春の陽気というよりも初夏をのそれを思わせるような日差しと気温の中、4月20日開催の「よんご沼 残雪トレッキング」の下見に行ってきました。
山の雪解け、森の中に点在する沼々の様子が楽しみです。

早くも少し膨らんだ柔らかな毛に覆われたタムシバは日差しに輝き、オオカメノキは少し綻んできています。
木々の冬芽の様子から、この春は例年よりも暖かい事を物語っているようです。

根明けの進むブナ林。
木々の影が、日差しに緩んだ雪面に伸びます。

恋の季節を迎えつつあるコガラやシジュウカラなどの小鳥たちの声が、静かなブナ林の中に軽やかに響きます。

春の陽気の中、ニホンカモシカの足跡は何処まで続いているのでしょうか。
森の住人たちも活発に動き出しているようです。
足跡を辿ってみたくなります。

雪に閉ざされていた山に訪れた春は、静かに、そして着々と雪と氷を融かしていきます。

こちらを見るキツネも、眩しい日差しと雪の照り返しに目を細めている様に見える、早春の昼下がりの光景。

同じように見えて、それぞれの沼の表情が違うのも面白味の一つ。
それぞれの佇まいに、その都度胸を打たれてしまいます。

今回の下見は、歩いていると汗をかく程の陽気の中となりました。
目に見える変化は僅かですが、日々姿を変えていく山。
どんどん進む季節に、胸が躍らされる思いです。
どんな光景が見られるのか、イベント当日が楽しみです。

     くどう