なんやかんやでちゃんと例年並みの時期に色づいてくれた大沼周辺の紅葉。
今日の会場のキャンプ場も、ピークは過ぎたもののまだまだきれいな景色を見せてくれています。

この時期大量に降り積もるブナの褐色の落ち葉を煮出したものを染め液に使うので、このイベントは紅葉のピークを過ぎないと成立しないのです。
今回は、ウールのマフラーや毛糸を染めて、冬に備えようというもの。

鉄やお酢、灰汁の上澄みなど、媒染によって仕上がりの色味が変わることの説明を受けながら媒染作業。
今日は、ミョウバンを使ったアルミ媒染です。

意外にも気軽に染められるウール。媒染処理後に熱い染液に浸けると、ぐんぐん色を吸っていきます。

染めている間に外を眺めていると・・・おや・・・何やら白いものが・・・・
そういえば今日はアスピーテラインが積雪のため朝から終日通行止めになりましたけど・・・
えーと、気のせい気のせい。

視線を落とすと、野鳥が数羽。センダイムシクイでしょうか?
絶えず動き回って、えさになる虫を探しているようでした。

こちらはツグミ。
夏鳥のセンダイムシクイと冬鳥のツグミが、それぞれ移動中にちょうどここで行き会ったようです。
おもしろい現場に出くわし、イベントもにわかに野鳥観察会となりました。

しっかり洗って水けを取ったら出来上がりです。

作業をしてる間にも、雪は降ったりやんだりを繰り返しながらどんどん積もっていきます。
気のせいじゃなかった・・・!
色づいた葉と雪のコントラストはとても美しく、みんなで何枚も写真を撮ってしまいました。

帰れなくなる前に、早めの解散とさせていただきました。
2枚染めた方、毛糸を染めた方・・・それぞれブナ染めらしい良い色になりました。
さっそく首に巻いている方も。
冬支度をしてる途中で冬が来てしまいましたが、染めた作品たちを使って暖かくお過ごしくださいね。
ご参加ありがとうございました。