「八幡平を美しくする会 八幡平支部」主催のクリーンアッププログラム。
朝の出勤時は雨降りでひやひやしましたが、どうやらこの周辺のお天気はもってくれそうです。
開始式にてオオハンゴンソウの説明をしたあと、e-bikeの試乗をしてさっそく出発です。

まずはビジターセンターのすぐ下に位置する「大沼地熱発電所」へ。

スタッフさんから、地熱発電の仕組みや発電にかかわる機械類のことを聞きます。
東日本大震災以降、地熱発電が非常に注目されて各地で開発が進んでいることや、地熱発電を含めあらゆる発電の方法には必ずメリットとデメリットがあること、そのために発電方法も一つに偏ることなく分散させる必要があることなど、とてもわかりやすく説明してくれました。
電気を使わない生活などもはや考えられない時代、どうやって電気が作られるのか、そのメリットとデメリットは何なのか、まずは知ることがとっても大切だなと感じました。
内部の写真は載せられないのですが、昭和49年の稼働時から今も現役の機械があったりしてとても興味深かったです。
一般見学も受け付けていますので、ぜひ事前連絡の上足を運んでみてください。
(大沼地熱発電所 秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林 TEL:0186-31-2521)

見学の後には、こいつが待っています。e-bikeで移動して、駆除作業開始です。

オオハンゴンソウは多年草で、駆除がしにくい斜面や石の下などからも生えてきます。
セイヨウタンポポのように深く根を張るわけではないのですが、地下茎によって広範囲に根を張ります。
草刈りカマまでは太刀打ちできないので、バールのようなものでテコの原理も使っての作業。
掘り返してみると、新しい茎と以前に咲いてすでに枯れた茎が混在しています。強い・・・

駆除終了!最初の1か所だけで、事業用のゴミ袋2袋が満杯になりました。
この勢いで次のポイントへ。

続いてはアスピーテライン沿いの作業。

花の咲いていない小さな個体も多く見受けらるため、葉っぱの形を頼りに駆除していきます。
ここでは40分ほどの作業でゴミ袋3袋になりました。

普段は車で通り過ぎてしまう道ですが、e-bikeなら見つけられるものもたくさん。帰路では途中にある大きなブナの木を観察したり、道路沿いに咲くツリフネソウなどの花々やヤマブドウなどを観察しました。

帰ってから駆除物を計量したところ、合計で32.7kgありました。

終了後、参加者の皆さんには「ゆらら」の温泉でゆっくりと疲れをいやしていただきました。
ありがとうございました!

ビジターセンター周辺のオオハンゴンソウは確実にその数を増やしており、貴重な植物を守っていくためにも、多くの人の力による継続した取り組みが必要と感じました。
「八幡平を美しくする会八幡平支部」は、自然公園財団八幡平支部との共催で今後もこのような活動を継続企画していきたいと考えています。イベント開催の折には、ぜひ皆さんのご協力をお願いいたします。