10月12日、雲が覆う空が広がっていますが、ブナの色合いも濃くなった大沼の紅葉は間もなくピークを迎えようとしています。

日差しが弱い分、色合いが濃く鮮やかに見える北側ブナ林。

ブナ林入り口の階段付近のミネカエデの黄色が目に眩しい程。
林の中も明るく感じられます。

木々の間から眺める景色、色付きの進んだ林床のハウチワカエデやクロモジも綺麗なのですが、ひんやりとした秋風に揺れる木の葉の様子に少し物悲しさも感じてしまいます。

渡りの途中で羽を休めるマガモたち。
人の気配を感じる度に、あっちに行ったり、こっちに行ったりと忙しそう。
休めているのかなあ…

落ち葉の歩道。
早くに色付いた葉が散り始めています。

湿原の草紅葉もピーク。
水際ではダイサギが小魚を狙って立ち続けています。

遠目に木肌が白く見えるダケカンバも、どんどん葉の色が黄色くなっていきます。

綺麗の一言に尽きます。

明るいミネカエデのトンネルをくぐる事が出来るのも今だけです。

ミネザクラも赤くなってきました。

草紅葉とブナの森。
黄色を基調とした色合いの中に灌木類の赤が見えます。

足元にツルコケモモの実が赤く熟していました。

秋の深まりが、大沼を鮮やかに染め上げていきます。
何処を見てもため息の出る美しい光景です。

紅葉がピークを過ぎると、大沼周辺には冬の足音が聞こえ始めます。
その前に、秋風が落とす何色もの絵の具が染め上げる大沼の様子をご覧にいらして下さい。

     くどう