ちょっぴり登りがあるけど、疲れが吹っ飛ぶ光景に会えます。真冬でも噴気が上がるパワースポットを目指そう!・・・問題は雪の深さだな。

天気予報はどうであれ、ここ後生掛は今、晴れ。和やかに開会式開催中です。

アプローチは水路脇の雪面。よそ見しないでと声がかかります。

青空をバックに後生掛温泉の建物が見えています。

時折日が差して、気分も爽快。ミズナラに架かるクマ棚の解説中でしょうか。

オナメモトメ付近の夏道を進んでいます。ここは厳冬期でも地熱で雪が融けてしまうので雪の積もらないところです。

それにしても、新雪は深くて膝の上から腿のあたりまで沈みますが、そこはパウダースノー、軽く蹴散らしています。

雪が降っても積もらない場所がある。地熱があるからなのですが、それでも雪を溶かす熱のない所には雪が点で積っています。不思議ですね~

キタゴヨウのピークで休憩中。雪で覆われた枝の内側にたくさんの松ぼっくりを見つけて「ほお、ほお」とやっています。

すでに晴れ間はなくなり、あたりは明るい曇り、これはこれでいいじゃないですか。雪原の向こうに目指す大湯沼と東屋が見えています。

再び前進。ラッセルが続きますが雪が軽いのでそれほど難儀はしていません。

下りは得意とばかりに走り出す人もいます。表情までは見えませんが、難儀している方もいるようですが、どの方もいい顔をしていると思いませんか。

大湯沼は手前の泥火山が休憩中のようです。吹き出す泥で雪が汚れていません。

元気な皆さんはカメラにポーズをとっています。これでも雪は膝の上、時々腰上というコンディションなのですが。

大湯沼手前の急坂を登り切って、展望地へ。フリーウォークしましょうか?と提案したら、さすがに断られてしまいました。”時々腰”ですもんね。

静かな大湯沼展望地に到着しました。風向きの関係で火山ガスの匂いがしています。「硫黄の腐った匂い」という表現もありましたが、気持ちはわかるけど、私はまだ腐った硫黄の匂いを嗅いだことがない気が・・・

休憩とは言うものの、止まると少々寒さが気になり、早々に戻りの行程になりました。ただ、皆さん的にはトレースをたどって戻るのかな?と思っていたに違いありません。

これです! 展望地の斜面を大湯沼手前の夏道目がけて・・・

こんな急斜面なのにどの方も尻込みせずにトライしています。不思議ですね~

これがしたくて参加してくださるのか、たまたま少年・少女の心のままの方たちであったのか、笑顔と歓声が大湯沼に響きます。

またまた、適当な斜面を見ると滑りたくなってしまう皆さん。この斜面だと雪の付き方がまだ足りない、などと言いながらも常連さんはポーズも決まって。初めての方には、オオバ―ハング気味のこの斜面は怖かったかもしれません。でも、滑り降りた時の笑顔は自分に見えないだけで、どの方もとってもいい顔でした。

どうしました? まだ笑っています。滑って笑って、立てなくて笑って、他の方の滑りを見てまた笑って・・・

文句なし、この方の滑りが今日の”一番”でした。

連日の雪マークも私たちには、晴れ/曇り、風無しの絶好のコンディションを与えてくれました。雪質は最高、積雪量もまあまあ、日が差したりかげったりの中で幻想的な光景に出会えてよかったですね。

実年齢というのは様々でも、童心にも戻れる方たちとの出会いは、コロナ禍での新鮮な出来事だったなと思うことしきりの一年でした。

ありがとうございました。よいお年をお迎えください。

またお会いしましょう。

   あべ