8月28日(土)朝方からの雨が降り止まぬ中、「コケ・シダ・トンボの楽園でミクロの世界へ」を開催しました。
雨で潤いを得て生き生きとしたコケたちと、蓬莱境の神秘的な雰囲気に触れられることに期待が持てます。
巨岩と古木のアーチをくぐって蓬莱境へと足を踏み入れます。
大きな岩に地衣類が着き、コケが生え、たくさんの植物たちの種がやってきて発芽しては枯れてを繰り返しながら出来たわずかな土の上に、見事な植生が出来上がっていて、植物たちの生命力の強さを感じられます。
セイタカスギゴケも雨に濡れてしっとりとしています。
虫眼鏡を使って、様子を観察。
アオジクスノキの実はツヤツヤです。
こちらで見ているのは地衣類。
ツメゴケのようです。
まだまだ小さなヤマナメクジの子供が、地衣類を食べ歩きしていました。
雨だと足元がぬかるんだり滑りやすかったりしますが、こんな場所も歩いてアドベンチャー気分も少しだけ味わえました。
雨に打たれながら、コメツガの古木が巨岩の上から私たちを見下ろしていました。
ツキノワグマがいたずら?をしたようです。
近づいてみると体毛が残されています。
ここはツキノワグマのテリトリー・・・
会えるかな?会えないかな?
タケシマラン、オオバタケシマランの実から、雨の雫がポタッポタッと落ちます。
蓬莱沼に到着。
普段は静かな水面を雨が叩きます。
辺りを探してみましたが、沼から森へと向かうカエルになりたてのモリアオガエルの姿は見つかりませんでした。
どうやら、雨に乗じて森へ入ってしまったようです。
見たかったなぁ・・・
沼と沼の畔の花を見ながら休憩です。
雨を受けながらも、エゾオヤマリンドウやサワギキョウが見頃でした。
ウゴアザミの白花も見つけました。
白いアザミも中々良いですね。
雨でも中止したことがないイベントなので今回も催行しましたが、雨の中だからこそ蓬莱境の魅力が味わえたイベントだったのではないかと思います。
参加者の皆さんの笑顔と、楽しかったの声が嬉しかったです。
くどう