天気は昨日に続き、もったいないほどの青空。参加者の皆さんには後生掛の景色、褒められる・褒められる・・・
積雪が多く、いつものコースの入り口が使えないため駐車場脇にハシゴをかけてコースに入ります。 ハシゴをかけた所が少しオーバーハング状にせり出しているため登る人にすれば少し迫力があります。
晴天ゆえダケカンバの影が長く伸び、スノーシューをはいた足元は、ほんのくるぶしまでの沈み程度と鼻歌 が出るほどの快適さ。
オナメモトメの景色は春の日差しを浴びているよう。夏の歩道はいつも雪は積もらないところなのですが、 春を予感させるような景色。
急坂を登り切り一休み。紺屋地獄展望地からは国見台と栂森を眺め、春の日差しを浴びながら一息入れてい ます。今日の快晴とこの眺望を褒めることしきりの皆さん。
今度は冬だけのルートを通って大泥火山へ向かいます。
手ごろな斜面では恒例のフリーウォーク。様子見の皆さんにお手本のつもりのスタッフ工藤氏、走り出した らスノーシューが外れて大転倒!それでもカメラをかばっているのは立派!
どこやら固さの残っていた参加者の皆さんもすっかりこの笑顔になって一体感を感じることが出来ました。
スタッフ工藤氏の雪を払い、介助してくれる参加者の方。
こんどは橋渡りのセクション。幅1,2mほどの橋に雪が2m程積っていますが、問題はその幅で、風下側には 雪庇が伸びて広く感じられるのですが・・・
一番狭いところでは30㎝ほどしかないのでちょっとドキドキしました。
大泥火山に向かう景色は私たちが”雪大福”と表現しているところ。ふくよかな優しい雪面にトレースを付け て進みます。
”雪大福”の景色の中を大泥火山を目指す皆さん。
あっホシガラスが飛んだ!
足元を気にしながら大泥火山に接近中!
冬ならではの大接近。活発さとか元気さでは大湯沼にとって代わられた気がしますが、この泥火山の大きさ はどうしてどうして。
じ~っと見入る皆さんの目は泥がピチョ~ンと飛び出す瞬間を捉えようとしているようですが、なかなか。 誰かさんはその瞬間を連写でねらって数十枚撮ったとか。
今度は大湯沼を目指しています。皆さんのこの笑顔は天気に恵まれたとの思い、快適な雪面、解き放たれた解放感、童心にかえってとでもいうのでしょうか。心からの表情が滲んでいると思います。
吹き溜まりの箇所はいきなり2m程の高さがあり、ステップを刻んで進んでいます。
正面の国見台を見てお~っ!、左側の畚岳を見て、お~っ!
昨日の八幡平樹氷原で見たっけかな~ 特徴ある畚岳がば~んと見えていました。
目指すは大湯沼展望地。シューも沈まない快適さゆえ、皆さんは行く気満々。
大湯沼展望地前の雪面でも恒例のフリーウォーク。解き放たれた解放感からなのか、いつもフリーになると速足から思わず走り出してしまうというスタッフの〇氏。
国見を眺めながらの休憩中。
さて、最後のステージ尻滑りセクションです。これは”尻滑りの女王”になっていただきたいとお願いしたら、婉曲にお断りされた瞬間の写真です。
ここにもまた皆さんの笑顔が一杯。
楽しいのやら、ひきつっているのやら。でもこれが正しいフォーム、自然と出たようでこの方は慣れているとお見受けします。
滑っている間、自分がどんな表情をしているか想像できますか?と質問してみたくなります。
本人はともかく、周りは大喜びしているのは事実です。
この方は初参加。こんなはずではなかったでしょうが、すっかり強制的にアイスブレークされてしまいました。写真で見るとカメラがこんな近くでねらっていました。
後生掛に戻る頃には気温が上がり、湿り雪に変わっていました。急斜面を転がる雪まくりは大きなバームクーヘンやらクロワッサンに変身。
昨日の樹氷原のイベントに続き、本日も参加してくださった方には体の異常は?とお聞きしたところ、「明日くらいにでてくるのかしら」と。冬の楽しみ方を心得ている方たち。「私晴れ女なの」の言葉にも説得力が感じられました。
心地よい疲労感と余韻を感じながら帰路に。
ありがとうございました。
あべ