7月19日(日)、夜中の雷雨も止み青空が広がり始めた中、「圧巻のニッコウキスゲ 裏岩手縦走路トレッキング」を開催しました。

パークサービスセンターで開会式と準備運動を済ませて早速出発。

霧の立ち込める幻想的なオオシラビソの森を見ながら畚岳登山口へ向かいます。

立ち枯れの白いオオシラビソの上から、ビンズイが一際高いトーンで囀りながらのお見送りです。

登山道へ入るとアズマヒキガエルがお出迎え。

くどーさんに持たれても表情を崩さないクールな奴です。

諸檜岳への分岐。

振り返ると、八幡平は今日も平らです。

当たり前か…

縦走路に入ると、人一倍?山一倍?大きいのに恥ずかしがりやな岩手山が雲の帽子を深めに被りながらも出迎えてくれました。

少し下って後ろを向くと、畚岳がクッキリと。

ガーガーと賑やかな声の方向を見ると、巣立ち間もないホシガラスが。

この場所には他に二羽の若いホシガラスが居たので、彼らは兄弟かと推測されます。

キヌガサソウのポイントへ。

下ばかり見ながら進んできましたが、気が付くと雲がすこしづつ空を覆い始めていました。

来た方向を見ると畚岳も八幡平も雲の中に隠れてしまっています。

この時期は、巣立ちを終えた若鳥たちが囀りの練習をあちこちでしています。

ルリビタキの若鳥は、これから少しづつ羽色が鮮やかになっていきます。

道脇にビンズイの巣を発見。

中には卵が4個。少しは晴れた場所から、親鳥が「早くどっか行け!」と鳴いています。

何もしないから、写真だけ撮らせて下さい。

無事に雛が孵って巣立つことが出来ますように。

諸檜岳に到着です。

ここから先は上空に雲が垂れ込めています。

可愛らしいミネザクラの実が熟し始めていました。

リンネソウがまだ花を残していました。

寄り添うように咲く様子が可愛らしいです。

イワカガミやゴゼンタチバナを見ながら歩を進めます。

石が浮いて足元が不安定になっている場所も多くなっています。

転ばないでねー。

石沼。

水鏡の水面に映るオオシラビソが神秘的な静かな沼です。

オオシラビソの立ち枯れにメボソムシクイ。

こちらも若鳥と思われる個体です。

何故か彼らは立ち枯れの枝先などの目立つ場所が好みみたいですね。

前諸檜到着。

オオシラビソの新芽の若い緑が目に鮮やか。

ヨツバヒヨドリは、もうすぐ花を咲かせそう。

ハイマツたちの間を嶮岨森に向けて前諸檜を下ります。

ハクサンシャジンにコメツガ、コケモモの赤くなりかけた実を見ながら嶮岨森へ登ります。

嶮岨森到着。

汗ばんだ体に風が心地よいです。

遥か遠く、雲の下に大深山荘。

見える?

大深山荘で待ちに待った昼食です。

沢山歩いたから美味しいよね。

昼食を済ませたところで雨が…

とにかく大深湿原へ向かうと、雨粒が白く大きく見えるような激しい降り方になってきました。

そんな中でもニッコウキスゲたちが綺麗に咲き誇っています。

小さな池塘の水面を大きな雨粒が叩き続けます。

湿原に、カラフルなレインウエアの花が咲きました。

雨に打たれても花たちは綺麗に咲いてくれています。

雨に霞む湿原に、ウサギギクやシナノキンバイなど、黄色の花たちが鮮やかです。

ハクサンフウロにエゾツツジ。

ムシトリスミレの白花も見つけました。

キンコウカが咲き始め。

雨の中で迎えてくれたニッコウキスゲや沢山の湿原の花たちに見送られて湿原を後にします。

この後、雨に濡れながら松川温泉を目指して歩き続けるのでした。

午後から雨に降られてしまいましたが、午前中はホシガラスを始めとする鳥たちに出逢うことも出来ました。

くどーさん的にはアズマヒキガエルがピークでしたが…

湿原ではもう少し花を見る時間が欲しかったところもありますが、雨の中なのでレインウエアの花も見られたということでお許し願いたいとおもいます。

足元が悪く歩くのが大変だったとは思いますが、事故も無くイベントを終えることが出来ました。

ありがとうございました。

               くどう