7月13日(月)朝から八幡平山頂付近は霧が掛かったり晴れたりする中、7月19日(日)開催の「裏岩手縦走路トレッキング」の下見に行ってきました。
見返峠駐車場のパークサービスセンターを出発して、先ずは畚岳登山口へ。
残念ながら、我等がもっこちゃんこと畚岳は霧の中に隠れてしまっています。
幸先が危ぶまれるスタート…
オオシラビソの世代交代が進む森を見ながら進みます。
立ち枯れの中に、背の低いオオシラビソが可愛らしくも力強い光景が広がります。
足元には可愛らしいコケモモの花も見つかりました。
オオシラビソの若葉に、雫が輝いています。
諸檜岳への分岐。
いよいよ縦走路へ突入です。
ミツバオウレンが小さな雄しべの先に雫を貯えています。
いつもなら大きな姿を見せて出迎えてくれる岩手山も霧の中…
登山道脇にキヌガサソウを見つけました。
立ち枯れのオオシラビソの枝に、オオルリやコルリと共に瑠璃三鳥に挙げられているルリビタキの姿を発見。
今年のオオシラビソたちは、沢山の球果を着けそうです。
木の高い場所に球果になる雌花、低い枝には雄花を房成に着けています。
諸檜岳に到着。
緩く長い登りで汗ばんだ体に、チリチリと霧が涼しく感じられるようになってきました。
標柱を見ると、ここまでくどーさんを執拗に攻撃して悩ませ続けたブユたちも一息入れています…
この先も、こいつらに悩ませられ続けるくどーさんでした。
小休憩を終えて前諸檜へ。
行く手には、既に濃い霧が待ち構えていました。
ハイマツの下にリンネソウが可憐で可愛らしい花を見せてくれました。
霧の中を進むと、沢山の雫に輝くアカモノたちとの出逢い。
ベニバナイチゴの濃い赤は、どこかしら妖艶な雰囲気も持ち合わせて見えます。
岩にびっしりと着いた地衣を食べるヤマナメクジの赤ちゃん発見。
俄然、テンションのあがるくどーさん。
ポツリポツリと雨が降り始めた石沼。
霧に包まれて静かに佇む姿は神秘的です。
前諸檜に到着。
ハクサンシャジンや、ちょっとグロテスクにも見えるハチマンタイアザミが風に吹かれています。
少し強まったり、弱まったりを繰り返す雨の中、嶮岨森を目指します。
ホシガラスが食べたハイマツの実。
登山道のあちらこちらで見られました。
既に実を着けたコケモモを足元に見ながら嶮岨森へ。
雨足が強まる中、大深山荘へ向かうと、手前の沢の橋が雪のせいで折れていました。
巣立ちをして、まだ間もないと思われるホシガラスが出迎えてくれた大深山荘で昼食と休憩を取り、大深湿原へと向かいます。
雨の中、辿り着いた大深湿原はニッコウキスゲが咲き始め。
これは、イベント当日に期待が持てそうです。
ニッコウキスゲは少し雨に濡れているほうが綺麗に見えると思うのは、くどーさんだけでしょうか?
ヨツバシオガマと雨に打たれてペターッとなったワタスゲ。
お天気が良くなれば、ふわふわのワタスゲの穂を見られことでしょう。
本日二回目のヤマナメクジ。
木道に生えたキノコでお食事中です。
他にも湿原の花々が目を楽しませてくれます。
言葉はいりませんね。
ここからは、綺麗な花たちをご覧下さい。
いかがでしょう?
あとは、イベント当日のお楽しみですね。
湿原を後にして松川、源太ヶ岳分岐に向かう途中に見つけたヒョウモンチョウ。
本人は雨宿りしているつもりらしいのですが…
雨でも鳥たちの活動は活発でした。
目前に、二羽のウソが姿を現してくれました。
松川、源太ヶ岳分岐。
長い下りが待ち構えています。
またまた登場のホシガラス。
先程のものより少し体が大きいですが、まだ若い個体です。
水場に到着。
ブユに刺されながらも少し休憩です。
皆さん、イベント当日は虫除け対策をしっかりとしましょう。
ブナ林の中を進むと、実を大きくしたサンカヨウが沢山見られました。
雨に濡れて妖しさを増したギンリョウソウや、ピンクが目立つショウキランも。
二度あることは三度ある。
本日三回目の登場のヤマナメクジ。
ブナに着いた地衣を美味しそうにムシャムシャ。
エゾアジサイが綺麗な青を見せてくれます。
お疲れ様でした。
松川温泉到着です。
今回の下見は雨の中になりましたが、稜線からの霧に包まれた神秘的な景色や、湿原での沢山の花々、賑やかな鳥たちの声も存分に聞くことが出来ました。
特に湿原のニッコウキスゲはイベント当日が楽しみな程の沢山の蕾を着けていましたので、綺麗な景色に期待が高まります。
虫除け対策だけはお忘れなく。
くどう