梅雨の晴れ間の7月6日、電動アシスト付自転車を使って国立公園を巡る「快適サイクリング&大場谷地ニッコウキスゲ散策」を開催しました。
電動アシストのお陰で坂道も楽々。
日射しは強いものの、すいすいと風を切って走る心地良さは最高!
笑顔でペダルを漕いでいきます。
走行中、ふわふわと風に乗って飛んでくる沢山の綿毛が目に付きました。
自転車を止めて見つけたのはドロノキの実です。
種が熟すと実が裂開してもふもふの綿毛が現れ、綿毛の付いた小さな種が風に乗って飛んでいきます。
あっ、ルリシジミ。
可愛い~
あっ、エゾアジサイ。
きれ~い
自転車でゆっくり走るからこその、小さな出会いを楽しみながらの快適なサイクリングはまだまだ続きます。
道脇に咲くオニシモツケは細かな花が集まった集合花。
木の葉の上で見つけたコブヒゲホソゾウムシはキラキラと輝きを放つ美しいボディー。
同じ道路を走っても、自動車だとこんなにゆっくり観察とはいきませんよね。
緩い下りの先に大場谷地が待っています。
どんな光景が広がっているのでしょうか。
大場谷地散策へ。
サワフタギやミネザクラは実を付けています。
山の生き物たちの大事な食糧となります。
見頃を迎えたハクサンシャクナゲには華やかさを感じさせられます。
ニッコウキスゲがお出迎え。
ワタスゲの果穂が風にゆらゆら。
サワランにクロバナロウゲと、湿原はすっかり夏の装いです。
枯れ木の上で尾羽をクルクルと回すように振るモズの様子を観察。
高い場所から周囲を見渡し、昆虫などを捕まえては高い場所へを繰り返します。
一夜花のニッコウキスゲは、花が萎れると次の花を咲かせます。
次から次へと咲く沢山のニッコウキスゲに蜜を求めるミヤマカラスアゲハが忙しく渡り歩いていました。
目に眩しい程のモミジカラマツの白い花。
湿原を渡る風に一斉に揺れるニッコウキスゲの中をゆっくりと。
広がるブナ林の向こうから秋田焼山がこちらを見下ろしています。
後は長い下り坂を帰ります。
が、道脇の水溜りに見付けてしっまったモリアオガエルの卵塊。
既に卵は孵化してしまっていて、スイスイと泳ぐオタマジャクシの姿が見られました。
緑の中を風になって走り抜けます。
そして、またまた見付けてしまったアオダイショウ。
目が幕が掛かったように見えるのは、脱皮が近づいているせいでしょうか。
ブレーキを握りながらもスピードに乗って気分爽快!
楽しい時間はあっという間、もうすぐゴールです。
登りは電動アシストで楽々。梅雨の晴れ間の日射しを受けながらも涼やかな風の中で快適なサイクリングと散策が出来ました。
山の自然観察に自転車?と思われる方もあると思いますが、歩くのは大変な距離だけど自動車では見落としてしまうものを観察しながらのサイクリングは色々な発見があって楽しいものでした。
そして大場谷地のニッコウキスゲを始めとする花々。
短い山の夏を謳歌する花々の美しくも懸命に生きる様子にも感動させられた一日でした。
くどう