6月11日、雲が多めの空の下、秋田焼山トレッキングの下見を行いました。
毎年私たちの芽を楽しませてくれているイワカガミですが、この春の早い雪解けの影響がないか気になるところです。
ブナ林の中を秋田焼山に向けて進むと、ビジターセンター付近では花期の終わった花々が見られ、まるで季節を遡っているようです。
ブナ林を抜けると視界が開け、眼下に広がる山肌に雲が落とす影が静かに流れていました。
遅くまで雪が残っていた場所にはミズバショウが顔を出しています。
僅かに残る雪を越て毛せん峠へ。
森林限界を超え、高木が見当たらない場所ですが、多くの高山植物たちが見られます。
イソツツジは見頃を迎え、ガクウラジロヨウラクは開花までもう少し。
ミネズオウやコケモモの小さな花があちらこちらに。
頭のすぐ上を雲が流れていき、残念ながら遠くの山並みまでは望むことが出来ませんでした。
避難小屋を過ぎ鬼ヶ城へ向かいます。
鬼ヶ城ではミネザクラが見頃を迎え、ハイマツの枝にウグイスが恋の歌を歌い上げていました。
湯沼へ向かう道は既にピンクのイワカガミが風に揺れるようになりました。
湯沼に日が当たると、荒涼とした景色が独特な色合いの輝きを放ちます。
「こっちだよ」と、こちらを呼ぶビンズイに誘われて目をやると斜面は沢山のイワカガミでピンク色に染まっています。
ミヤマハンミョウもイワカガミの元へとご案内。
綺麗な光景を見させてもらいました。
今回の下見では早咲きのイワカガミが見頃を迎えていました。
これから遅咲きのものも咲き始めるので、花に景色にと、イベント当日が楽しみです。
くどう