10月12日、日差しが少なく、時々静かに吹く秋風がひんやりと感じられる中、23日開催の「志張ふれあい散策路を歩こう」の下見に行ってきました。
ビジターセンターがある大沼周辺は、漸く紅葉のピークを迎えつつある状況。
500m程標高の低い志張ふれあい散策路付近は、少し和らいだ感じがしますが未だに緑色が強い印象です。
それでも、あちらこちらに赤や黄色に色づき始めた木々が見られ、里山の秋の訪れを感じさせてくれます。
最初に見つけたのはガマズミの実。
鮮やかな朱色に色付いていました。
足元にはミズナラのドングリやトチの実が沢山落ちています。
緑の林内を明るく見せるのは黄色く色付いたクロモジやカツラ、トチにホオ。
やがてクロモジは林床を鮮やかなレモンイエローに染め上げ、カツラは甘い香りを漂わせる事でしょう。
いち早く色付いたトチやホオは、葉を落とし始めている物もあります。
漸く色ぢき始めたブナに、まだまだ初秋の気配を感じられます。
サワグルミは沢山の実を着け、谷あいを静かに吹く風に揺られていました。
ヤマザクラも徐々に色付き、足元を見るとゲンノショウコも紅葉し始めています。
風が吹き抜ける川原は色付きが早いかと思いきや、周囲との差はあまり無く、ヤマブドウやハウチワカエデなどが色付き始めです。
いつも沢山の実を着ける川原のブナ。
漸く実を落とそうとしている様子でした。
砂に残されていたのはニホンカモシカの足跡。
その窪みに、風で運ばれたのでしょうか落ち葉が入っています。
隣のドングリも可愛い…
堰堤の上から見る景色。
イベント当日には、どう変化しているか楽しみです。
今シーズンは、もう、大沼では姿を消してしまったアキアカネ。
僅かですが、姿を見られました。
秋の深まりと共に、もうすぐ尽きる命…
ちょっと寂しいですね。
ちょっとグロテスクなのはマムシグサ。
可愛らしい実はトチバニンジン。
朽木に生えるイヌセンボンタケ。
菌を食べる菌、タケハリカビが寄生して毛が生えたようになっています。
カサカサと心地好い音を立てて歩く落ち葉の道。
2匹のヤマアカガエルを見付けました。
同じ場所で見つけたのですが体色が違います。
片方は落ち葉の上、片方は落ち葉の下の泥の上と、過ごす場所によって体色も変化します。
今回の下見では紅葉には少し早かったですが、日毎に昼夜の寒暖差が大きくなってきていますので、今後の色付き具合に期待が高まります。
また、紅葉だけではなく、大沼周辺よりも樹種が多い場所なので木の実なども色々と見られると思います。
生き物たちにも会いたいですね。
くどう