10月2日(日)朝から風も無く、雲一つない快晴の青空の下、午前と午後の2回に亘り「週末ガイドウォーク~大沼で野鳥観察しよう~」を開催しました。
日々深まる秋と共に色濃く変化していく紅葉の景色も楽しみながらの野鳥観察、どんな鳥に逢えるか楽しみです。
大沼周辺のブナ林も黄色味が強くなってきました。
水辺の観察デッキから双眼鏡を使って鳥探し。
今日も見えるダイサギの姿。
大沼を住処としている訳ではなく、大沼を餌場認定した個体が小魚を狙って毎日通って来ます。
そのまま空に目をやると、素早く飛び回るアマツバメ。
急旋回したりするので、双眼鏡やカメラで追うのが難しい…
ゆっくりと空を舞うのはトビ。
こちらの様子を伺うかのように、大きく輪を描くように飛んでいました。
上空に気を取られているうちに飛び立ったダイサギ。
おそらく、紅葉見物の方の気配を感じたのでしょう。
ゆっくりと羽ばたく様子が美しいです。
小鳥たちの声が聞こえる度に梢を探すと、可愛らしいエナガの姿。
色付き始めたハウチワカエデ。
虫食いの穴から空が見える様子も意外と綺麗だったりします。
賑やかな声が聞こえてきました。
シジュウカラ・コガラ・ヒガラ・ヤマガラ・ゴジュウカラに加えて先程のエナガにコゲラ。
この時期になるとカラ類が混群を作り始めています。
これから木々の葉が落ちて林の中も見通しが利くようになります。
大勢で移動すれば、いろんな場所に目が行き届くようになり危険を察知しやすくなりますし、万が一誰かが天敵に襲われても他の皆は逃げる事が出来ますし、エサも見つけやすくなるメリットがあるので、木々の葉が茂る春まで混群で行動します。
声はすれども姿は見えず…と思っていましたが、枝葉に隠れながら動き回る鳥たちをいくつか見る事が出来ました。
木立の間から覗いた先にはカモたちが休憩中。
林を抜けると鮮やかな草紅葉と灌木類の紅葉が目に飛び込んできました。
何を眺めているのかというと、ツキノワグマの被害にあった、塗装し直したばかりのベンチ。
直ぐ脇に、クッキリと足跡も残されていました。
被害というけれど、クマの身になってみれば、急に自然界に無い塗料の臭いがする物を自分の活動エリアに設置されたら面白くないに決まっています。
ここは自分のテリトリーである事のアピールなのです。
私たちは、クマの生息域の中にお邪魔していることを忘れてはいけません。
水面に浮かぶ落ち葉に、水面に映りこむレンゲツツジの紅葉も味があるとは思いませんか。
青空をガンの群れが渡っていきました。
少し早めに葉を落とした木の枝にノビタキが姿を現してくれ、まだ葉を茂らせている木に紛れるようにホオジロの姿も見られました。
お天気にも恵まれ、日々変化する紅葉と合わせながらの野鳥観察を参加された方々にも喜んで頂けました。
紅葉はこれからピークを迎え、鳥たちは渡りに入ります。
夏鳥は姿を消していきますが、冬鳥が訪れたり渡りの途中の鳥が羽を休めに立ち寄ったりするので、野鳥観察もまだまだ楽しめますので、お天気の良い日に出かけてみませんか。
また、今月は30日(日)にも開催するので、沢山の方にご参加頂ければと思っています。
その頃には木々の葉も落ちて見通しの良い林内での小鳥探しも出来ると思います。