次々とやって来る寒気がもたらした連日の雪のお陰で、大沼はすっかり深雪に覆われてしまいました。
そんな大沼を舞台に、夏は足を踏み入れることの出来ない場所を歩く「大沼外輪スキーハイキング」を開催しました。

木々の間から見える景色は寒々としたモノトーンの世界。

雪の舞う中、真っ白な大雪原へと姿を変えた大沼湿原へ。
スノーシューより浮力のあるスキーハイクを使っても、サラサラの新雪は膝丈ほど。
ツボ足で歩けば股や腰、場所によっては胸まで埋まるやつです。

僅かながら水の流れのある場所には雪が積もらず、枯草などの上に載った雪の様子がモコモコと可愛らしく見えます。

厚く積もった雪の表面を切り裂くように進み…

見えてきたのは幾つものヤドリギが着いたミズナラの木。
沢山の実が着いている様子を間近で見る事が出来るのも、足元にたっぷりと積もった雪のおかげです。

ツボ沼は周囲の森からの水が集まり湧き出す場所。
写真を撮る事は出来ませんでしたがカルガモとマガモが水面から飛び立つ様子が見られました。
小さいながらも、厳しい冬を乗り越える水鳥たちの憩いの場です。

深い雪の中をグイグイと進み…

雪原の中を指さし、「あの辺を目指して歩いてみよう」と。
あの辺って、どの辺???

参加者の皆さんにも雪を掻き分けて進むラッセル体験。
横一列に並んでスタートしたのですが…

あれっ⁉
ふり返ってみると縦に並んでいるぞ???

大沼の沼尻に到着。
グリーンシーズンとは違った趣のある景色が広がっていました。

いつの間にか空が明るくなっていて、あちらこちらから小鳥たちの声が聞こえるように。
ダケカンバの種をついばんでいたのは、ふわっと膨らませた冬羽で少しだけ大柄に見えるコガラ。

シジュウカラやエナガも賑やかに動き回ります。

たっぷりと雪を纏った木々の間を進むと、まるで生クリームがかかっているみたい、それともアイシングをしたお菓子?いやいや溶けかけのマシュマロ?柔らかなお餅?…
次々と食べ物が頭に浮かんでくるのは私だけでしょうか?

大きな雪の塊を見つけると絵心を掻き立てられるみたい。
画伯の渾身の筆使い?によって、可愛らしい雪おばけが誕生しました。

目の前に現れたのは、幹回り4m38㎝の日本で二番目のキタゴヨウの巨木。
ビジターセンターの大きな窓からも見える、あの木です。
見上げた様子も迫力満点!

大沼外輪を雪の造形を楽しみながら。

スキーハイクの強みを生かして、時々滑りながら移動。

劇的瞬間をしっかり撮られてしまう人。

雪煙を上げながらふかふかの雪の中へダイブして物凄い事に。

こちら尻餅確定の瞬間。
新雪が音を吸収しているはずですが、賑やかな声がブナ林の中に響き渡ります。

声だけでは無く、皆さんのウエアの色もモノトーンの世界を賑わしています。

上手い上手いっ!
少し急な斜面もトラバースして滑り降りる事が出来ました。

見守り、見守られながら、滑って転んで笑いながら歩く皆さん。

強い風が作り出す風紋と、風に晒されながら遠い春を待つタムシバの冬芽が見守る中を賑やかにゴールへと向かうのでした。

今回のイベントは、雪が降ったり日が差したりと落ち着かないお天気の中での開催となりました。
大沼外輪は、キタゴヨウやオオシラビソが多く混じるブナ林の様子が特徴的な場所。
深い雪に覆われた林内は神秘的にも思えます。
そんな冬ならではの光景を楽しみ、ふかふかの新雪の感触を思う存分味わう事が出来たのではないかと思います。
冬はこれからが本番です。
「冬は寒いから…」 などとは言わず、冬の美しさを見に、そして雪と戯れに出掛けてみませんか。

     くどう