
9月6日(土)、秋雨の間の晴れ間をぬって、「快適サイクリング&外来種駆除大作戦」を開催しました。
今回のターゲットである「オオハンゴンソウ」に関するレクチャーと、電動アシスト付自転車「e-bike」の操作レクチャーの後、駆除作業箇所へ向かいます。

アスピーテラインは、もちろんドライブも気持ちの良い道路ですが
せっかくなので車よりは少しゆっくり、季節の変わり目を感じながら走りましょう。
少しひんやりした空気と、緑の香りが心地よいです。

20分ほどで午前中の駆除作業箇所へ。昨年と同じ箇所を続けて駆除します。
見た感じは昨年よりも確実に減っている印象がありました。
※オオハンゴンソウの詳細→オオハンゴンソウから国立公園を守ろう!(環境省リーフレット)
旺盛な繁殖力によって国立公園外ではもはや毎年夏に大群落を見かけるようになった植物。十和田八幡平国立公園内でも広い範囲での分布が確認されています。

もともとは観賞用として海外から持ち込まれたもの。本来咲く花に罪はないのですが、
公園内への侵入によって在来の高山植物や湿生植物の生育環境を奪ってしまう恐れがある「特定外来生物」に指定されているため、根こそぎ引き抜いて駆除します。


1~2mほどに茎が成長したものを駆除し終えると、こんどは成長しかけの若い個体が目に付くように。
花がなくても葉の形で見分けがつくようになったので、皆さん「オオハンゴンソウセンサー」の精度が上がっています。
それにしても、こんなに小さくてもすでに立派な根塊ができているのが驚きです。

1時間半ほどの作業を終え、午後の作業のためにビジターセンターへ戻ります。
行きがひたすら下りだったということは、帰りはひたすら登り!
電動アシストが大変心強いです。




途中、道路沿いの待避所で休憩しながらゆっくり植物を観察したり、車では通り過ぎてしまうようなところから写真を撮ったりと、自転車移動の楽しさを堪能しました。
途中にあったサルナシやヤマブドウがちゃんと熟して、秋には動物たちが上手くありつけますように。

午後は場所を変えて引き続き駆除作業。移動はもちろんe-bikeで快適に。

ここはかつて地元の学生さんにお手伝いいただいてオオハンゴンソウの駆除活動をしていたエリアですが
コロナ禍以降活動がストップしてしまい、その間にまた増えてしまっていました。
用水路沿いの斜面に生えていたり、根塊部分が大きい上にササなどと複雑に絡み合い悪戦苦闘・・・。
1時間ほど集中して作業を行いました。

トータルの重量は36.2kgでした。
今回で3回目の開催でしたが、同じ箇所の駆除活動を継続して行うことでちゃんと効果が出ること、またその逆も思い知らされた1日でした。
今後も細々ではありますが活動を継続したいと考えています。皆さまにもこれをきっかけに外来生物について興味を持っていただき、次回開催の際はぜひお力をお借しいただけたら、と思います。
同様の活動は各地で行われております。国立公園内では個人の判断で駆除することは規制されておりますので、同様の活動を目にしたらぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
かさい