
八幡平ビジターセンターを取り囲むブナ林には多くの生き物が生息します。
中でも昆虫は非常に多く、どれ程の数が存在しているのか見当もつきません。
そんな昆虫たちをライトトラップで引き寄せて観察する企画ですが、何と今シーズンは二回目の開催です。
今回は、どんな昆虫たちに出会えるのでしょうか。

先ずは子供たちを大沼昆虫調査隊の隊員に任命。
任命状と隊員バッジを受け取って、調査隊の仲間入りです。

早く昆虫を捕まえに行きたい気持ちは伝わってきますが、ライトトラップに昆虫が集まるまでの間、スライドで昆虫のお話しを聞きます。

いよいよ外へ出てライトトラップを見に行きますが、スクリーンに集まっていたのは大量のエゾハサミムシ…

他の昆虫は集まっているのでしょうか。
みんなでスクリーンやライトの周りなどを探します。


あっちに行ったり、こっちに入ったりと昆虫を追いかけて大忙し。

ヤママユをゲット!

こっちはアカアシクワガタのメスを見つけました。


そんな参加者を尻目に、スクリーンではキカマキリモドキが獲物を狩るために鎌のような前脚を手入れし、見事に小さな昆虫を捕らえて食事中です。


ゴマシオキシタバ、シロジマシャチホコなど、どんどん蛾も集まってきました。

「捕まえた!」「捕ってーっ!」と賑やかな声が夜の大沼に響き渡ります。

何を見つけたのかな?
なんだか影絵みたい。



いつまでも昆虫を探していたいけど、そろそろ時間です。




捕まえた昆虫をじっくりと観察し、記録票に記入していきます。

隣が気になるよね。

図鑑で名前を調べます。


調査票の完成です。
あとは写真を貼り付けて参加者の皆さんにお送りします。
今回は、7月に開催した時とは違った種類の昆虫が見られました。
大量のハサミムシが体にも着いたりする中でしたが、子供たちが一生懸命に昆虫を探したり真剣に観察する様子に頼もしさを感じました。
昆虫を観察する事で、その場所がどのような環境なのか判ってきますし、継続して観察する事で環境の変化に気付く事もあります。
これを機に、家の周りなどで見られる昆虫から観察したり調べたりして昆虫と親しんでもらえたらと思います。
くどう