約1か月ぶりにまとまった大雨が降り、大沼周辺は涼しい風が吹く朝を迎えました。ブナの葉が水をたたえて、森の中も潤っています。
夏の花の中に、サワギキョウの目の覚めるような濃い青色も混ざり始めています。

【開花情報】

咲き始めサワギキョウ、ミゾソバ
見 頃ネジバナ、ドクゼリ、シロバナトウウチソウ、
オカトラノオ、ヤマハハコ、エゾアジサイ、
ゲンノショウコ、タチギボウシ、
終 盤アキノウナギツカミ、コバノトンボソウ、
トリアシショウマ、ノリウツギ、コウホネ

サワギキョウ。濃い青色の花の姿は小鳥が羽ばたいているようにも見えます。
続々とつぼみが開き始めています。

タチギボウシもまだまだ見頃です。雨露をまとった姿も美しいですね。

ミゾソバが足元で淡いピンク色の可憐な花を咲かせ始めています。

大沼の魅力は花だけではありません。散策していると、野鳥の声が聞こえてくることも…

「ギチギチギチ…」という何かを擦っているような音は「モズ」の警戒音。枝の上に今年巣立ったと思われる若い個体を観察することが出来ました。

枝の先で胸を張ってさえずるのは「ホオジロ」。そのさえずりは特徴的でたくさんの「聞きなし(鳥の鳴き声を人の言葉にして表現したもの)」があることでも有名です。

たとえば、

「一筆啓上仕り候」
「源平つつじ白つつじ」

などなど。

自分でオリジナルの聞きなしを考えてみるのも面白いですよ。


ここでご紹介したモズとホオジロは、枝先などの目立つ場所にいることが多いので、声が聞こえたときは、ぜひ耳を澄ませて周囲を観察してみてください。新しい出会いがあるかもしれません。

耳を澄ませて周囲を観察することは、クマとの突然の遭遇を避けるためにもとても有効です。

大沼周辺もツキノワグマの目撃情報が多数寄せられています。周囲の観察をはじめ、熊鈴や声での音出しなど「クマに出会わないようにする」対策をして散策をお楽しみください。

      とだ