
7月11日から周回路でのクマの目撃情報が多く寄せられています。同じクマと思われますが、散策される際は、クマ鈴など音の出るものを携行し、クマに自分の存在を知らせ、突然の遭遇を避けましょう。特に悪天候で見通しが悪い時、人が少ない時は注意しましょう。
それでは、7月12日時点での周回路上の開花状況等について紹介していきます。
【開花状況】
八幡沼湿原 | 石畳歩道沿い | |
咲き始め | モミジカラマツ、キンコウカ | ハクサンボウフウ、カラマツソウ、モミジカラマツ、アオモリアザミ、イワオトギリ、トウゲブキ |
見 頃 | ワタスゲ(果穂)、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ズダヤクシュ、ヒロハユキザサ | ズダヤクシュ、アカモノ、オオバタケシマラン、ニッコウキスゲ、ハクサンシャクナゲ、マルバシモツケ、ネバリノギラン、タニギキョウ、ハナニガナ、シロバナニガナ、アカバナ |
終 盤 | イワイチョウ | アオノツガザクラ、イワカガミ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、キヌガサソウ、マイヅルソウ |
今年は残雪が多く、例年に比べると雪解けが遅かったものの、雪解け後は晴れると日差しが強く(もはやキツイ)山の山頂といえども暑くなるため、花の咲き進みが早いような印象です。

周回路全体で見頃を見頃を迎えているのがニッコウキスゲ。ちょっと日差しが強くて焼けてしまったのか、水分が足りないのか、少し色味が薄め。写真のような石畳みの歩道沿いでも所々咲いていて・・・

八幡沼湿原周辺の木道沿いでも咲いていて・・・

木道から湿原に目をやっても遠くに咲いてます。ニッコウキスゲは全体的に蕾があるのでまだ楽しめそうです。

八幡沼周辺の湿原でニッコウキスゲと同様に見頃を迎えているコバイケイソウ。こちらは今がピークの印象です。

八幡沼湿原ではワタスゲもオススメです。

登山口から入って、現在石畳の歩道沿いで白い花といえばハクサンボウフウが目立ちますが、写真のようなカラマツソウが虫たちの人気を集めながら咲いています。

メガネ沼上部の斜面にはまだ雪が・・・!!

メガネ沼~山頂の間の歩道沿いではオオバタケシマランがさりげなく、ささやかに咲いています。

大方のマイヅルソウは実になっていました。これから赤く熟していく過程もキレイなんですよ。

周回路全体では終盤となったミヤマキンポウゲとハクサンチドリ。雪解けの遅かった頂上からガマ沼・八幡沼展望台までの歩道沿いでは色鮮やかに咲いているのが見られます。

土曜日で天気も程よく、小グループや団体さんなどたくさんの方が散策されていました。

陵雲荘近くの湿原でイワカガミが咲いています。少しピンク色が薄くなって見頃過ぎかもしれません。

陵雲荘からは木道を歩いて湿原へ。先に書いたようにニッコウキスゲ、コバイケイソウ、ワタスゲを楽しみながらふと足元を見てみると花は咲いてませんが、食虫植物のモウセンゴケが。イワイチョウもピークは過ぎましたが、まだ咲いています。


八幡沼から木道を上り切り、石畳の歩道になった道沿いには、ハナニガナなどが咲いていました。少し前までハクサンチドリが咲いていたのに…。季節の移り変わりを感じます。

アオモリアザミも咲き始め・・・

ハクサンシャクナゲも咲いていましたが、次に咲きそうな蕾が見当たらず、これだけなのか・・・。

今回の周回で出会えたモンシロチョウ。その他、イカリモンガ、今回もキアゲハに会えました。アキアカネが飛んでいたのも季節の移ろいを感じる1コマでした。
ぜひ、八幡平の夏をお楽しみください。