6月9日、朝から気温がグングンと上がる中、6月15日開催予定の「秋田焼山トレッキング」下見を行いました。

ブナ林の中は日射しが遮られる分だけ快適に思えます。

雪解けの遅い今シーズン、木陰ではキクザキイチゲが見頃です。

登山道の多くに、未だに雪が残る状態。
足を滑らせたり踏み抜きに注意しながら歩くと、例年なら既に咲いているハウチワカエデが漸く蕾を見せている状態でした。

それでも早くに雪が解けた場所にはタケシマランやイワナシの花が可愛らしい花を見せてくれました。

国見台からの展望は、新緑のブナ林が眼下に広がり、遠くの山並みが青く見えました。

国見を過ぎて漸く、日射しに眩しく輝くオオカメノキの花が見られました。

アカゲラが首を伸ばしてこちらの様子を伺っているみたい。

わーっ!
ずーっと雪!

雪解けの水が滴り、集まり、登山道を川のように流れていました。

毛せん峠に向かう登りも雪に覆われています。
オオシラビソの間をすり抜けるように進みます。

漸く落ち着いて土の上を歩ける…

ミネズオウが見頃を迎えた毛せん峠からの焼山火口方面も、外輪のあちらこちらに雪が残っていました。

残雪とムラサキヤシオ、ミネザクラ。
こんな綺麗な光景が見られて、残雪を踏み抜いたり滑ったりしながら登った甲斐がありました。

名残峠へ向かうと、雪の残る斜面もありますが、イワカガミが咲き始めています。

鮮やかなピンクのイワカガミ。
これから山肌を綺麗に染め上げていく事でしょう。

風を受けて宙を滑る様に飛ぶビンズイと同じ目線で見る湯沼。
湯沼を囲む斜面が花々で彩られるのが楽しみです。

そして、帰りに出会ったヒメネズミ。
めっちゃ可愛いーっ!

今回の下見では残雪の上を歩く場面が多く、例年のこの時期とは少し勝手が違いました。
本番までは雪解けも進むと思いますが、踏み抜き等や登山道を流れる雪解け水にも注意が必要になりそうです。
そして頑張って歩いた先には、壮大な景色と綺麗な花たちが待っていてくれるはずです。

     くどう