1月9日今季最強寒波の迫る中、19日開催の「大沼外輪スキーハイキング」の下見を行いました。
またもや山行の日は雪となり、辺りにはモノトーンの世界が広がっていました。

湿原は勿論、大沼も小川の水が入り込む場所を残して雪と氷に閉ざされています。
深い雪を踏み分けて、先ずは沼の南側の湿原の端にあるツボ沼を目指しました。

ツボ沼の畔に立つミズナラには沢山のヤドリギ。
枝にたっぷりと降り積もった雪の下にはヤドリギの実がモノトーンの世界に鮮やかな色を挿しています。

小さくても、冬も凍る事のないツブ沼には水鳥たちが集います。
マガモがゆっくりと泳いでいました。

こちらの気配に気づいてマガモが飛び立つと、次から次へと水鳥が飛びたっていきます。
コガモやオシドリの姿も見られました。

湿原を横切り雪を纏った木々の立ち並ぶ森を目指します。
静かな世界に、雪を踏む音と自分の息づかいだけが聞こえていました。

ダケカンバの球果もこんもりと綿帽子を被っています。

大沼西側の外輪山の上、キタゴヨウの巨木に到着。
知る人ぞ知る、ビジターセンターの大きな窓からも見えるあの木です。

幹にはクッキリとツキノワグマの爪痕が残されていました。
グリーンシーズンに樹上から大沼を見下ろして、私たちの様子を伺っていたのかもしれませんね。

ブナにキタゴヨウやオオシラビソが混じる森の中。
藪は雪に埋もれて見通しが良い冬の森は何だか寂し気ですが、時折枝から落ちる雪の音や、何処からか鳥の声も聞こえてきます。

冬のキノコたちも雪を被って冷たそう…

フカフカのフリースを着たタムシバの冬芽にも雪が積もる大沼外輪でした。

今回のイベントは雪の降る中で行いましたが、お天気が良ければ展望の利く場所もあるので立ち寄れるかもしれません。
冬の森の雰囲気、冬でなければ見られないものもありますので、それらを満喫できるイベントになればと思います。
お天気が良くても雪が降っても、私は楽しいんですけどね。
イベント当日が楽しみです。

     くどう