12月13日、雪が舞う中を22日に開催の「後生掛・大湯沼へ行ってみよう」の下見を行いました。
雪に閉ざされた後生掛自然研究路の様子はどんな感じでしょう。
まだ薄っすらと空が明るく見える中、先ずはブナ帯を歩きます。
今シーズンは今のところ例年より雪が少なく、ルートを探りながら進みます。
この辺から、空も行程も何だか雲行きが怪しくなってきました。
いつも登る斜面が雪が少なすぎて上れないので迂回。
とりあえず、紺屋地獄の前へ。
紺屋地獄は濛濛と湯気が上げてお湯が湧き出しています。
どんどん暗くなる空…
雪が舞い始めました。
その湯気が風に流されて出来た樹氷。
細い枝先まで氷を纏っています。
噴気地帯に入ると、数々のマッドポットや噴気と雪が創り出す独特な景色が広がります。
岩の上に積もった雪の形、まるでお餅のように丸いふわふわの雪と、どれも見ていて飽きません。
シューっと激しく音を立てて噴き出す噴気。
噴気孔の形が唇のように見えません?
風も雪も強まってきました。
大湯沼の奥に鎮座する国見台の山影も雪に霞んでしまいました。
東屋には早くも雪庇が。
高台から望む大湯沼は鉛色。
お天気が良ければ乳白色掛かって見える事もあるんですけど、それは本番のお楽しみ。
周辺で見つけたヤマウルシ、アカミノイヌツゲ、ナナカマドの実も、雪と風が吹き付けて寒そうにしていますが可愛くて綺麗です。
帰りに振り向くと雪も風も落ち着いて国見台も見えるように。
今回の下見は生憎のお天気でしたが、それ故に広がるモノトーンの世界とそこに色を挿す木の実が美しく見える日でした。
この冬初めてで今年最後のイベントになります。
お天気が悪くても良くても、それぞれ自然が創り出す美しい光景が見られるので、イベント当日が楽しみです。
くどう