澄み切った空の下、深まる秋の冷たい風が一つひとつ丁寧に織りなす錦の衣を纏った森は目に眩しい程。
大沼の紅葉はピークを迎えています。
一足早く葉を落としたナナカマドは、その鮮やかな実の色で景色を彩るお手伝い。
コシアブラの白い葉も目立つようになり、ハウチワカエデと共に朝の陽に透かされて輝きを放ちます。
草紅葉もピーク。
早くから色付き目を楽しませてくれていたレンゲツツジは葉が落ち始め、プックリとした冬芽が可愛らしい姿を見せてくれています。
ミネカエデのトンネルも今が見頃。
既に役目を終えたものも足元を飾り、水面に漂う様々な木々の葉が最後の最後まで大沼を美しく見せようとしてくれています。
ダケカンバの下は空が良く見えるようになりました。
ブナの色付きは最高潮。
青空に良く映え、まさに錦という言葉がピッタリです。
鮮やかだったヤマウルシは葉を落とし、白く成熟した実が垂れ下がる様子が見られます。
ブナ林の中は色付きと落葉で明るくなりました。
林床の低木も鮮やかになり、光を反射して更に明るく感じられます。
オオカメノキのグラデーションが綺麗です。
ブナが燃え上がりそうなほど眩しく輝き、今シーズンの最後の見せ場を演出してくれています。
湿原のヨシも見応え十分。
穂は銀色に、葉は金色に輝きを放っています。
アカミノヤドリギの実も目立ち始めています。
ブナをメインにした広葉樹の中にオオシラビソやキタゴヨウの濃い緑がアクセント。
紅葉の見頃を迎えた大沼は、連日多くの方が訪れて賑わいを見せています。
木々がシーズンの最後に命の炎を燃やして見せる美しい錦絵の様な景観をご覧にいらして下さい。
くどう