10月10日、雨が上がったばかりのブナ林を歩いて、「長沼 紅葉トレッキング」の下見に行ってきました。
湿った落ち葉もサクサクと小気味よい音を奏でてくれます。
上空はまだ雲が広がっているようですが、色付きと落葉が進んだブナ林の中は明るく感じられます。
風がざわざわと枝を揺らす音が聞こえてきます。
一雨ごとに気温が低くなるのを感じる季節。
少し肌寒い日でしたが、ヤマナメクジは寒くはないのでしょうか。
林床の稚樹、幼樹も一丁前に?色付いています。
夏の忘れ物。
秋が深まってから見ると、何だか感慨深いものがあります。
秋と云えばキノコ。
顔を出したばかりのドクツルタケに、形はいびつだけどスギヒラタケ。
木々の葉の美しさだけに気を取られていると、色々な物を見落としてしまいますよ。
マメホコリという名の粘菌。
変形体から子実体へと形を変えようとしていました。
大谷地は草紅葉がピーク。
夏に紫色の花で湿原を彩っていたタチギボウシが種をこぼそうとしています。
クロモジ、タケシマラン、マイヅルソウ、ユキザサ。
秋の植物の実は観察の定番です。
もちろん、ブナの実も。
今年は実りが良いようで、動物たちには嬉しい実りの秋といったところでしょう。
ブナの森に佇む沼は、いよいよ紅葉の見頃を迎えました。
色付いた木々の中に、オオシラビソやコメツガなどの針葉樹の濃い緑が混じるのも美しい光景を生み出しています。
イベントまではまだ日数もありダケカンバの落葉が気になりますが、今度はその白い木肌が何とも言えない味わいを見せてくれます。
水面のヒツジグサたちも赤味を増す事でしょう。
行くたびに「一番」の光景を見せてくれる長沼。
イベント当日が楽しみです。
くどう