まだまだ冬の真っただ中と思いきや至るところで春が観測されはじめた八幡平を歩きます。


早速ノウサギの足跡を発見しました。
スノーシューを脱ぐと足が完全に埋まってしまいます。ふかふかの雪でもノウサギは全く沈みこまないのすごいですよね。

こちらはテンでしょうか。天気にも恵まれ今日はたくさんの八幡平の動物たちの痕跡に出会えそうです。


ブナ林を根気よく登ります。後ろには出発地点の秋田八幡平スキー場が見えますね。急坂は足元ばかりに目が行きがちですがブナ林を見上げるのもまた格別です。

至るところで綺麗に斜めにカットされた枝があります。これはノウサギが冬芽を食べた痕です。下には足跡がたくさん残っていますね。人気レストランは枯れることはなく面白い形に成長していきます。

ベコ谷地を通過しています。まっさらな雪原に足跡を付けるのがなんだかもったいない気もします。

標高が高くなるにつれてオオシラビソが増えてきました。八幡平の植生は標高が高くなるにつれてブナ→ダケカンバ→オオシラビソと明快に分かれているので歩いていて楽しいですよね。

オオシラビソの木のふもとに小鳥の足跡がありました。雪上で餌を探していたのでしょうか。

遠くにひときわ青く輝く南八甲田連峰が見えてきました。

最高の展望ですね。

栂森山頂付近にはたくさんのノウサギの食痕が残っていました。山頂付近では灌木類が多くノウサギも喜んでいそうです。

( ゜◇゜)!?!?

スタート地点の晴天とはうって変わりとても強い風が吹き荒れています。ですがそれとは裏腹に足を止めてしまうほどの大パノラマが広がっています。

スノーモンスターの子供たちの間を抜け栂森登頂をめざします。

焼山を監視するライブカメラが真っ白になっていました。

毛せん峠でガンコウランが雪の中から顔を覗かせていました。この付近は風が強いため、積雪が少なくこのような厳しい環境の中でも力強く生きる植物を観察することができます。

国見台の斜面が急こう配で思わぬ展開に。童心に帰ります。

帰路にクマ棚がたくさんできたブナを発見しました。改めてここがクマの住処ということを思い出させてくれます。


しっかりと爪痕も残っていますね。

カモシカでしょうか。まだ新しい蹄の足跡がありました。八幡平は本当にたくさんの生き物たちの住処となっています。


大湯沼を経由し帰路へ。気温のせいか一段と湯気が立ち込め、幻想的な雰囲気となっています。
八幡平ビジターセンターの今年度最後のふれあいイベントとなりましたが、いかがでしたでしょうか。八幡平ビジターセンターも除雪作業など開館準備が進んでおり、すぐに来年度ふれあいイベントがはじまります。春が待ち遠しいですね。
それでは命が芽吹き始める春の八幡平で皆さまにまた会える日を心待ちにしています。