12月24日(日)、長く居座る寒気がもたらしたサラサラ、フカフカの新雪に包まれた後生掛自然研究路を舞台に、スノーシューイベント「後生掛・大湯沼へ行ってみよう」を開催しました。
雪の日が続いていて当日のお天気も心配されましたが、この日は朝から青空の広がる好天。
参加者の皆さんの日頃の精進の賜物でしょうか。
真っ新な雪に日が差すと、キラキラと輝く雪面に木々の影が伸びます。
一歩踏み出すと、スノーシューを履いていても軽く膝丈まで沈み込むほどの柔らかな雪の中を林の中へ。
このコースは、冬の林間地帯と噴気地帯を一度に楽しめるお得なコース。
何が見られるか楽しみです。
急坂は一歩ずつ確実に。
ラッセル体験したいと深雪に足を踏み入れてみたものの…
あっという間に転倒し、深雪の中を歩く事の大変さを思い知ったとか。
そう言いながら、楽しんでいる様子が手に取る様にうかがい知れます。
雪の噴気地帯とその向こうに見える山並みを一望出来る高台で休憩を取りながら談笑中。
タムシバやオオカメノキの冬芽を観察。
ふわふわだったり、ギュッと固く縮こまる様だったり、来年の花芽を守る方法はそれぞれ。
木々たちの工夫と力強さが感じ取る事が出来ます。
林間地帯から噴気地帯へ。
下りはゆっくりと慎重に。
ちょっと腰が引けているんじゃない?
噴気地帯を取り囲むように立つキタゴヨウが雪を纏う様子は、アイシングをほどこしたお菓子のようにも見えてクリスマスの雰囲気を漂わせています。
ボコッ、ボコッと湧き出すマッドポット、シューッと吹きあがる噴気、地面が露出した場所には10㎝は軽く超える大きな霜柱があったかと思えば、地面から伝わる熱で溶けかけたマシュマロかお餅のようにも見える雪と、噴気地帯独特の景観を楽しみながら。
少し広めの高台でのフリーウォークで、フカフカの雪の感触を味わいましょう!
埋まってしまいそうな勢いで転んじゃう方もいましたが、折角のパウダースノーの感触を全身で味わいたかったのでしょう。
きっと、そうに違いない…
大湯沼に到着。
ブナ林の大きく広げる国見台が奥に鎮座する大湯沼は、その活発な活動で激しくお湯が湧き出し、西側に向かって少しづつ移動しています。
その活動の勢いは、立ち昇る湯気の量でもわかると思います。
大湯沼を見下ろす高台へ、誰の足跡も無い綺麗な雪をかき分けるて進みます。
登り切ったら一列に並ばされて…
別に、何か怒られている訳ではありませんよ。
だいたい察しが付くと思いますが…
八幡平の雪と戯れたいと、またしてもフリーウォーク。
フリーウォークなのに、横一列に並んでスタートの号令が掛かるとはこれ如何に。
ゆっくり歩いたり、走ったり、転んだりと新雪&深雪の感触をたっぷりと。
思い思いに身体を動かした後は大湯沼の絶景を眺めながらの休憩。
今年もハートの小島が形成され始めました。
まだまだ雪と戯れ足りないと、恒例の尻滑り。
「わーっ」「きゃーっ」「うぉーっ」大きな声が響き渡ります。
おかしいなぁ… 雪は音を吸収する筈なんだけどなぁ…
めっちゃ賑やかでしたー。
雪煙を上げて豪快に滑り降りる皆さん。
ホント、良い笑顔ですね。
あとは静かに帰るだけ…
と思いきや、とどめの一発!
間もなくゴールの林間地帯でも尻滑りです。
これでもかと雪にまみれて遊び倒す大人たち…
楽しい事に年齢は関係ないのです。
久しぶりに雪と触れ合う事が出来て喜びを隠せないのはリピーターの皆さん、初参加の方々にも雪を楽しんでもらえ、笑顔の溢れる時間を共有出来たのではないかと思います。
今回のイベントを皮切りに、いよいよ冬のイベントがスタートしました。
やっと訪れた雪のシーズン、楽しむしかないですよね。
「冬は寒いから」「雪しかないでしょ」「何でわざわざ」「何もないでしょ」
そんな事はありません。
冬にしか行けない場所、冬にしか見られない物や景観、そして童心に帰って雪と戯れる等々…
一度八幡平に来たら忘れられない冬に、そして病みつきになりますよ。
是非、イベントをチエックして参加してみて下さい。
くどう